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ヘアヴェグ氏がドイツ卓球連盟会長を辞任、新会長は元ヨーラのハイン氏が就任

11月19日、ドイツ卓球連盟(DTTB)の新会長にアンドレアス・ハイン氏が就任した。

2021年12月11日にDTTBに初の女子会長として就任したクラウディア・ヘアヴェグ氏だが、今年の春に乳がんと診断され、すぐに治療を開始した後、会長の仕事を続けてきたが、 11月のDTTB理事会後、しばらくの間、休養することになり、ハイン氏が新しい会長に就くことになった。(上の写真はWTTチャンピオンズ・フランクフルト大会で孫穎莎にトロフィーを渡すヘアヴェグ前会長)

任期の初めに、ヘアヴェグ氏はITTF、およびWTT(ワールドテーブルテニス)との間の対立を解決した。その結果、ドイツでは長い間ワールドクラスのイベントが開催されなかったのだが、小規模な WTT フィーダーに続き、10 月末にはWTT チャンピオンズ ・フランクフルト大会の開催を実現させた。

「会長をやめても、私は卓球に対する専門知識と情熱を決して放棄するつもりはありません。医師からも、がん治療と並行して仕事を続けるようアドバイスを受けました」とヘルウェグ氏は語っている。

新会長のアンドレアス・ハイン氏は卓球というスポーツに深く根ざしている。 バート・デュルクハイム出身の57歳の彼は、2003年からはヘッセン州の実行委員会のメンバーとして活動しており、会長に就任するまでの13年間はそこで競​​技スポーツを担当する副会長を務めていた。 元ブンデスリーガ2部選手でBライセンストレーナーを持つ彼は、卓球会社JOOLA(ヨーラ)でマネージングディレクターやプロモーションディレクターとして長年勤務し、現在も国際卓球製造者連盟(FIT)の会長を務め、広報担当者を務めている。「今日私に投票しなかった人たちに、後で振り返って今日は間違いだったと思うだろうと説得したいのです」とハイン氏は語った。

ハイン氏は137票の賛成票を獲得したが、少なくとも115票は必要だった。 もし彼が選出されていなければ、前会長は規則により留任していただろう。 

もともとブンデスリーガという最高峰の国内リーグを持つドイツ卓球連盟はWTTの立ち上げの時に、大会カレンダーやWTTの不透明なお金のことに関して、連盟はWTTに抗議し、その影響もあり、当時のトーマス・バイカート氏はITTF(国際卓球連盟)の会長選挙の立候補を見送った。バイカート氏の支持母体はDTTBだった。

ヨーロッパで最大の卓球市場とプロリーグを持つドイツがWTTと歩調を合わすことができず、その取りまとめをITTFの用具委員会のメンバーだったヘアヴェグ前会長が行っていた。国内にプロリーグと50万人の競技人口を持つドイツを、ハイン新会長はどう舵を取って行くのだろうか。

*写真=WTT/マイティッシュテニス

ドイツ卓球連盟のハイン新会長

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