
<卓球王国2025年4月号より>
2月23日、石川佳純さんの誕生日に発売となるニッタク『エンジェント』。引退当初から、「卓球を多くの人に楽しんでもらいたい」という思いで、入門用ラケットの制作を考えていたという石川さんの思いがつまったシェークラケットだ。
初心者用の石川モデルと言えば、『佳純ベーシック』を思い浮かべる人が多いだろう。自身が世界選手権で使用した実績もある5枚合板で、当初は5千円台という低価格で販売したこともあり、初心者用5枚合板ラケットのロングセラーとなっている。 『エンジェント』の立ち位置の違いについて、ニッタクにたずねてみた。
「初級者の前段階が入門者と考え、入門者向けのモデルとして開発しました。いわゆるキッズ向け、レディース向けなどの特定の層へ向けたわけではなく、年齢と性別を問わず、あらゆる方々がコントロールしやすい点を優先。デザインも男女問わずに手にとっていただけるようにしました」(ニッタク)
ブレードサイズは『佳純ベーシック』と同じ156×152㎜と、わずかに幅広タイプで、スイートエリアが広い設計。そして板厚6.0㎜の5枚合板は、球持ちの良さ、ドライブのかけやすさ、コントロール性の高さを求めて多くの試作品を作り、実際に石川さんが試打を重ねて選ばれた。
ネーミングは、石川さんが現役時代から大切にしてきた3つの言葉、「忍耐=Endurance」「挑戦=Challenge」「継続=Continuation」からの造語となっている。石川さんが積み重ねた努力を思うと、重く響く言葉だが、あくまで気軽に卓球を多くの人に楽しんでもらいたいという思いで、ブレードにプリントされたEngentの文字やデザインは、ポップかつ派手すぎないようにまとめられた。
性能からデザインまで、石川さんが卓球普及への思いを込めて監修した『エンジェント』。この1本が、卓球のラリーの楽しさを多くの人に伝えることになるだろう。
『佳純ベーシック』の5.8㎜より少し厚い6.0㎜の5枚合板で、適度な弾みを実現
●オールラウンド用シェークラケット
●¥6,820(税込)
●板厚:6.0㎜ ●平均重量:83g
●日本卓球㈱ お客様相談室 0120・82・0911
https://www.nittaku.com/
photo >> Yoshinori Eto
text >> Hiromoto Takabe
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