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泥沼化!? モーレゴード、林昀儒問題でオフチャロフが批判し、さらにTTBLが反論

 

ドイツのブンデスリーガ男子1部のTTBLがモーレゴード(スウェーデン)と林昀儒(チャイニーズタイペイ)のブンデスリーガと他国リーグとの二重登録に対し、罰金と出場停止の制裁を与えたことに、二人が所属する「ノイ・ウルム」が異議の申し立てをして、同チームのオフチャロフも自身のインスタグラムで「ブンデスリーガよ、さようなら」的な意見を書き込み、「ボルシア・デュッセルドルフ」のプロイス代表がTTBLの監査委員会の議長にいるのは、クラブとリーグの利益相反ではないかと非難した。

そのことに対し、プロイスは「私とクラブは常に規則に従ってきたし、ノイ・ウルムやオフチャロフの異議申し立てや私への批判は適切ではない。ルールを破ったのはノイ・ウルムであり、TTBLの制裁は正しいものだ」「オフチャロフは根拠のない発言で私とクラブを攻撃している」と反論したと昨日21日にドイツ内で報道された。

TTBLのマネージング・ディレクターのシュテーレ氏は、「ノイ・ウルムに所属していたモーレゴードも林昀儒も1月1日までに登録抹消の申請をしていれば問題はなかった。それをせずに1月8日のドイツカップに参戦し、その後、他国でのリーグに参加したのだから、この罰金と出場停止の処置は適切なものだ」とコメントし、リーグとしてルールを遵守することで各クラブの正しい競争と公平性を保護しなければならいことを主張。「昨年11月にはTTBLのクラブ会議で「選手の他国との二重登録には反対と全会一致で話をして、その場にノイ・ウルムの代表もいたのに、今回のノイ・ウルムの行動は全く理解できない」と語っている。

また、シュテーレ氏は「ボルシア・デュッセルドルフ」のプロイス氏への批判に苛立ち、「彼の誠実な人柄は疑う余地はない。監査委員会の議長とクラブの代表の2つの役割は組織的なプロスポーツの世界では普通のことで、監査委員会はリーグの運営陣とは別なので、ノイ・ウルムやオフチャロフの批判は適切ではない」と断言している。
制裁決定後にノイ・ウルムのエブナー代表やオフチャロフがSNS上でプロイス氏を中傷したコメントを投稿し、数時間後にそれを削除したことにも触れ、「TTBLはこの件に関して新たな処置を講じる可能性がある」と示唆した。

 

モーレゴード(スウェーデン)と林昀儒(チャイニーズタイペイ)への制裁に対してSNS上で非難したオフチャロフ

「ボルシア・デュッセルドルフ」の代表であり、TTBLの監査委員会の議長を務めるプロイス氏

 

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