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全日本マスターズ、女子サーティは片上知代が2連覇、フォーティ&フィフティは新女王誕生!

2024年全日本卓球選手権(マスターズの部)、女子サーティ・フォーティ・フィフティのメダリストは下記のとおり。女子サーティで片上知代が2連覇、フォーティとフィフティはともにマスターズ初出場の上原美月(るな)と寺戸洋子が頂点に立った。各種目のメダリストは下記のとおり。

〈女子サーティ〉
優勝:片上知代(フォーネット・愛媛)
準優勝:温崎馨(おんちゃん卓球・三重)
3位:佐藤はるか(布袋卓球アカデミー・滋賀)、荻原直子(北海道アスティーダ・北海道)

女子サーティは片上が昨年に続く2連覇。決勝は実業団のエクセディでも活躍した右ペンドライブ型の温崎(希望が丘高→日本体育大)とのハイレベルな打撃戦となったが、集中力を切らさない両ハンドの連打、会場中に響き渡る気迫の雄叫びで勝利した。今年39歳の片上、本来ならフォーティへの出場資格もあったというが、「昨年初めてサーティで優勝したので、もう一度挑戦してみようと思ってサーティに出ました」というから恐れ入る。

女子サーティ表彰。左から準優勝の温崎、優勝の片上

トレードマークのしゃがみ込みサービスと、相手より1本多く打ち続ける両ハンドが片上の武器

2連覇を決め、ベンチで笑顔のVサイン!

〈女子フォーティ〉
優勝:上原美月(九十九・東京)
準優勝:朱夢軍(サクセス・愛知)
3位:渡邊沙織(福卓会・福島)、杉山南(個人・大阪)

昨年優勝の右ペン表・朱夢軍を決勝で破った上原がマスターズ初優勝。青森山田高卒で「個人戦に出るのは高校卒業以来、東京選手権と今大会で2回目」という上原だが、決勝では朱の正確無比な裏面連打に冷静なバックハンドで対応。強引な強打はせず、ポーカーフェイスで戦い抜いた。「初めてマスターズに出て、優勝できてすごくうれしいです。たくさん練習してくれたチームメイトのおかげです」(上原)。

派手さはないが、精度の高い両ハンド連打で頂点に立った上原

ベンチに入った九十九(つくも)のチームメイト、小松亜子さんと喜びを分かち合った

〈女子フィフティ〉
優勝:寺戸洋子(個人・兵庫)
準優勝:永田絵美里(所沢レディース・埼玉)
3位:島村美恵(MDttl・神奈川)、小野千代(卓精会・東京)

安定感抜群の両ハンドを駆使する寺戸が、マスターズ初出場・初優勝。25年前に中国から来日し、大学生やママさんを指導しているという寺戸。4回戦で松村(旧姓:青池)のカットの変化に苦しみながらも勝利し、その後も接戦の連続を制して頂点に立った。2位に左シェークドライブの永田、3位にカットの島村と左ペン表の小野と、多彩なプレースタイルの選手が勝ち上がった。

女子フィフティ表彰、左から準優勝の永田、優勝の寺戸

苦しい試合も多かった寺戸だが、高い集中力で接戦の連続を制した

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