卓球王国 2025年10月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

WTTチャンピオンズ モンペリエはモーレゴードと王芸迪が戴冠。松島輝空が準優勝

10月28日〜11月2日にかけて、フランス・モンペリエで開催された『WTTチャンピオンズ モンペリエ』。2日、男女シングルスの準決勝・決勝が行われた。

〈女子シングルス〉●準々決勝
ヴィンター(ドイツ) -9、-8、-9、9、5、11、4 杜凱琹(香港)
申裕斌(韓国) 6、7、-10、5、-10、9 陳熠(中国)
王芸迪(中国) 6、10、9、-6、-8、-7、6 張本美和
朱芊曦(韓国) 7、-8、-5、9、-4、3、9 橋本帆乃香
●準決勝
ヴィンター 7、2、8、-8、6 申裕斌
王芸迪 6、6、-6、-6、5、10 朱芊曦
●決勝
王芸迪 -8、-10、5、4、-6、10、9 ヴィンター

先に行われた女子シングルス決勝は、中国勢最後の砦となった王芸迪(中国)と、バックのアンチラバーと豪快なフォアドライブを武器に勝ち上がったヴィンター(ドイツ)の顔合わせとなった。球質の差で相手のミスを誘うヴィンターが主導権を握り、力強いフォアドライブで先手を取る展開が続いた。6ゲーム目には10-9とマッチポイントを握ったが、王芸迪も逆を突くフォアドライブなど、要所で的確なプレーを見せて12-10で逆転すると、最終ゲームも11-9で勝利。勝負どころで冷静さを失わなかった王芸迪が接戦をものにし、チャンピオンズで3度目の栄冠に輝いた。

マッチポイントをしのぎ、3度目の優勝に輝いた王芸迪

ヴィンターは今季、両面裏ソフトからバック面をアンチスピンに替えるという大胆な転向を決断。32歳にして新スタイルを試みたが、わずか1年足らずで強豪を次々と撃破しての準優勝と新しい戦型が確実に実を結びつつある。

バック面を反転させるなど、多彩なプレーで輝きを放ったヴィンター

日本勢では張本美和(木下グループ)、橋本帆乃香(デンソーポラリス)がともにベスト8入り。張本は王芸迪にゲームカウント0-3から3-3に追いつく粘りを見せたが、最終ゲームで惜しくも力尽きた。橋本も朱芊曦との最終ゲームで8-8まで競り合う死闘を演じたが、最後はバックカットがわずかにオーバー。あと一歩及ばず、いずれも準々決勝で敗退となった。

ベスト8で大会を終えた張本美和

ロビング打ちで体力を消耗した感があった橋本。勝利にわずかに届かず

 

〈男子シングルス〉●準々決勝
張禹珍(韓国) 8、-8、8、8、5 李尚洙(韓国)
松島輝空 11、-4、9、4、7 ゴーズィ(フランス)
モーレゴード(スウェーデン) 7、6、11、-12、-10、5 チウ・ダン(ドイツ)
A.ルブラン(フランス) -8、10、7、5、-6、4 ヨルジッチ(スロベニア)
●準決勝
松島輝空 10、9、-10、7、8 張禹珍
モーレゴード 10、7、-13、4、5 A.ルブラン
●決勝
松島輝空 9、8、7、9 モーレゴード

男子シングルス決勝は、準々決勝でゴーズィ(フランス)、準決勝で張禹珍(韓国)にそれぞれ4-1で勝利した日本男子で唯一2回戦を突破した松島輝空(木下グループ)とパリ五輪銀メダリストで、ヨーロッパスマッシュを制したモーレゴード(スウェーデン)が対戦。

豪快なフォアドライブを両サイドに打ち分けた松島だが、モーレゴードのカットブロックに決定打がオーバーすることが何度かあり、各ゲームとも競り合いとなったが主導権が握れず、松島はストレート敗戦。モーレゴードが優勝、松島は準優勝という結果で大会は幕を閉じた。

松島を苦しめたモーレゴードのカットブロック

気迫満点の戦いぶりで頂点に立ったモーレゴード

決勝では敗れたものの、強豪を連破しての準優勝と自信を深める大会となった松島

写真提供:WTT

 

関連する記事