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WTTチャンピオンズ フランクフルトは1回戦が終了。松島輝空は快勝、早田ひなも苦戦乗り越え2回戦へ

11月4日より、ドイツ・フランクフルトでスタートした『WTTチャンピオンズ フランクフルト2025』。大会3日目の6日には男女シングルス1回戦が終了し、2回戦の一部もスタートした。

11月5日に行われた1回戦には、日本勢では張本美和(木下グループ)、篠塚大登(愛知工業大)が登場。張本美は、リリー・チャン(アメリカ)を寄せ付けず、ストレート勝ち。一方、篠塚は林昀儒(チャイニーズタイペイ)との左腕対決にフルゲームの接戦の末、惜敗。最終ゲームは互いに譲らず一進一退の展開に。9-9の場面ではコートを広く使った中・後陣での激しいラリー戦となり、篠塚が回り込んで放ったフォアドライブはわずかにオーバー。続く9-10では、林の思い切ったフォアへのロングサービスに崩され、勝利を逃した。

初戦敗退となった篠塚だが、技術力の成長が感じられる内容だった

翌6日の1回戦では松島輝空(木下グループ)、早田ひな(日本生命)が登場し、ともに初戦を突破。松島は安宰賢(韓国)と対戦し、豪快なフォアドライブを随所で決めて、3-0で勝利。早田は、今季Tリーグの日本生命レッドエルフでチームメイトとなった朱芊曦(韓国)と対戦。1ゲーム目をジュースで先取した後、2・3ゲームを落とす苦しい展開となったが、4ゲーム目を取り返すと最終ゲームでは9-10、10-11と相手のマッチポイントを2度凌いで逆転勝利。勝負強さを発揮し、2回戦進出を決めた。

勝負強さが光った早田。2回戦に駒を進めた

その他の1回戦では、前週の『WTTチャンピオンズ モンペリエ』を制したモーレゴードが、同国のシェルベリとのスウェーデン対決にストレートで敗戦。連戦の疲れも見られ、まさかの初戦敗退となった。

モンペリエ大会の初戦でストレート勝ちしたシェルベリに、リベンジを許したモーレゴード

また、6日深夜からは2回戦がスタート。日本勢では大藤沙月(ミキハウス)と戸上隼輔(井村屋グループ)が出場した。大藤は、先週の『WTTチャンピオンズ モンペリエ』で伊藤美誠(スターツ)を破った左腕・サマラ(ルーマニア)にフルゲームの末に惜敗。戸上もデンマークのサウスポー、リンドにゲームカウント0-2から2-2に追いつく粘りを見せたものの、最終ゲームを9-11で落とし、わずかに及ばなかった。両者ともに2回戦敗退となった。

粘り強く戦った戸上だが、勝利には届かず

2大会連続で日本女子の主力クラスを破った36歳のサマラ

 

なお、日本選手の今後の2回戦の対戦カードは以下のとおり(※すべて日本時間)。

20:00〜 早田 ひな  vs. 李恩惠(韓国)

20:35〜 張本 智和  vs. オフチャロフ(ドイツ)

22:20〜 伊藤 美誠  vs. ポルカノバ(オーストリア)

27:05〜 松島 輝空  vs. ジャー(アメリカ)

28:50〜 張本 美和  vs. ヴィンター(ドイツ)

写真提供:WTT

 

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