10月28日よりフランス・モンペリエで開幕した『WTTチャンピオンズ モンペリエ』。29日には男女シングルス1回戦の一部が行われ、日本からは松島輝空(木下グループ)、早田ひな(日本生命)、大藤沙月(ミキハウス)の3名が登場した。
松島は男子シングルス1回戦でリンド(デンマーク)と対戦。左腕同士の一戦は、1ゲーム目、松島が6-9から逆転で奪うと、2ゲーム目も10-4から追い上げを許しながら11-9で逃げ切る。3ゲーム目も、予測不能なサービス配球でリンドのレシーブをあまくさせ、チャンスボールを確実に打ち抜き、勢いそのままストレート勝ちで2回戦に駒を進めた。

1ゲーム目には逆を突くロングサービスでノータッチを奪うなど、サービスで魅せた松島
女子シングルスでは、早田が王芸迪(中国)と対戦。1ゲーム目を3-9からの驚異的な粘りで逆転したが、2ゲーム目以降はラリー戦であと1本が決まらず、3ゲームを連取され、初戦敗退となった。

1ゲーム目を逆転で奪うも、2ゲーム目以降はラリーで打ち負ける展開が続いた早田
一方の大藤は、WTTスターコンテンダー ロンドンで伊藤美誠(スターツ)を破った曾尖(シンガポール)と対戦。最終ゲームまでもつれる接戦となったが、最後は曾尖の勢いに押され、一方的な展開で2-11と敗れ、金星を献上した。

よもやの初戦敗退となった大藤

28歳の曾尖は中国湖南省出身。かつては中国・北京チームで中国超級リーグに参戦する実力者ながら、国家チーム入りは果たせず、2014年にシンガポールに移住した苦労人だ
また、海外勢にも波乱が続出。男子シングルスでは、第1シードのカルデラノ(ブラジル)が世界ランキング24位のジャー(アメリカ)にフルゲームの末に敗れ初戦敗退。女子シングルスでは、第2シードの蒯曼(中国)が金娜英(韓国)に敗れるなど、序盤から実力者が次々と姿を消す波乱の展開となっている。

第1シードのカルデラノを破ったジャー
なお、本日(30日)行われる日本勢の対戦は下記のとおり。
22:10〜 宇田幸矢 vs. 張本智和
22:45〜 張本 美和 vs. ユエン・ジアナン(フランス)
写真提供:WTT
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