石川県・いしかわ総合スポーツセンターにて開催されている全日学は全日程が終了。最終日の今日は男女シングルスの決勝までが行われた。女子シングルスの結果は下記のとおり。
【女子シングルス】
優勝：出澤杏佳（専修大）
準優勝：青井さくら（筑波大）
3位：山本愛織（立命館大）、面田采巳（愛知工業大）
ベスト8：信田ことみ（愛知工業大）、藤田奈子（中央大）、鶴岡美菜（神戸松蔭女子学院大）、岡田琴菜（愛知工業大）
優勝：出澤杏佳
女子シングルスは昨年準優勝に終わった出澤が悲願の初優勝。出澤は今日の初戦となった5回戦で優勝候補の1人・枝廣愛（中央大）と対戦し、4-1で勝利。続く準々決勝でも信田を破り、準決勝では快進撃を見せて勝ち上がってきたカットの山本に苦戦するも、次第にカットの変化を見極めて4-2で逆転勝利を収めて2年連続の決勝進出を決めた。
決勝の相手は1年生ながら堂々の実力を見せている青井。出澤が変化をつけたラリーを展開すれば、青井もしっかりと動いて両ハンドで対応。ゲームカウント2-2と競った展開になるも、5ゲーム目を9点で出澤が奪うと、続く6ゲーム目も8点で連取してゲームセット。昨年の決勝では3-0とリードを奪い、優勝まであと1ゲームに迫りながら逆転負けを喫した出澤。「去年優勝できなくて、1年間本当にしんどかった」と歓喜の涙で大会を締めくくった。
昨年の逆転負けを振り払う、涙の優勝となった
「去年は決勝で3-0から逆転されて負けてしまって、1年間、ほとんど毎日その試合が蘇ってきて苦しかった。今年優勝できて、その苦しみから開放された気持ちです。（優勝後の涙は）みんな応援してくれたり、サポートしてくれているのに、いつも2位や3位だったので、感謝の気持ちとやり切ったっていう気持ちが涙になりました。
（青井との決勝は）学生リーグで2-0から逆転で負けていたので、思い切って向かっていく気持ちで戦いました。ランク決定が木塚さん（陽菜／神戸松蔭女子学院大）、8決定が枝廣（愛／中央大）で厳しい組み合わせだったので、2人の対策はしっかりやってきました。今年の全日学は全体的に厳しい試合が多かったけど、サポートしてくれたチームメイトや監督、コーチのみなさんのおかげで勝つことができました」（出澤）
変化をつけながらも高い安定感でラリー戦を制した
1年生ながら関東学生女王として初の全日学に挑んだ青井は接戦を勝ち抜き準優勝。準々決勝では岡田にゲームカウント0-3と追い込まれ、4ゲーム目も劣勢の場面から逆転勝利。1年生対決となった面田との準決勝は最終ゲームに9-10、10-11と2度のマッチポイントをしのいで決勝進出を決めた。
出澤相手にもドライブとミート打ちを織り交ぜながら好ラリーを展開。フォアサイドを次々に打ち抜く場面もあったが、最後は出澤の執念に屈したか、優勝にあとわずかに届かなかった。
カットの山本は粘り強いカットと好機を狙った攻撃で三浦千緋呂（同志社大）、藤田を破って3位に入賞。準決勝でもゲームカウント1-2とリードを奪い、出澤を慌てさせた。1年生ながら優勝候補にあげられていた面田は2度のマッチポイントで決めきれず、青井に無念の敗戦。試合後は悔しさをにじませた。
準優勝：青井さくら
3位：山本愛織
3位：面田采巳
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