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日本男子代表、活気ある雰囲気でドーハに向かう。「メダルは誰が獲ってもおかしくない」(張本)

日本代表の公開練習で、日本男子はスタッフも変わり、個人戦とは言え、チームのムードも変化していることを感じる。監督、コーチも「選手たちはよく練習をする。ブレーキを掛けなくては」と言うくらいにハードな練習を厭わない。そこに強い覚悟と明るい雰囲気を漂わせ、ドーハに向かう。

ムードメーカーはやはり張本智和だ。日本のエースとして、会見前ギリギリまで多球練習を行っていた。

 

張本智和(トヨタ自動車)「1試合目から強い相手なのでしっかり頑張りたい」

2月から減量を始め、あと1キロほど落としていきます。1試合目から強い相手なので、しっかり頑張りたいです。男子は全員がメダルに近く、また全員が遠い状態です。誰が獲ってもおかしくないと思います。狙える距離にはいると思います。(W敗でのカルデラノの優勝について)ぼくも彼に負けましたし、その後、中国選手を連破したことには素晴らしさを感じるとともに、悔しい気持ちもありました。ダブルスにはメダルの可能性もありますが、どこにでもチャンスはあります。当日のパフォーマンス次第なので、話し合ってやるべきことをしっかりやりたいと思います。

体重を落とし、ハードな練習を自らに課している張本智和

 

篠塚大登(愛知工業大)「一度WTTオマーンで負けている相手、向かっていくだけです」

良い感じでコンディションは作れています。1回戦の相手(薛飛)には一度WTTオマーンで負けている相手なので、向かっていくだけです。(ダブルスは)まずメダルを獲りたいですが、1試合ずつ勝っていきたいです。ヤマとなるのはシンガポールのペアだと思うので、対策を考えています。

シングルスと男子ダブルスの2種目に出場する篠塚大登

 

戸上隼輔(井村屋グループ)「張本と当たった時には必ず勝つという強い気持ちを持っている」

コンディションはすごく良いです。この合宿で心も体も良い状態です。上田コーチから教えてもらい、練習の質は格段に向上しています。

(3回戦で張本と対戦しますが)まさかそこに入るとは思いもしませんでした。世界卓球でやるのは貴重な体験です。彼と当たるまで負けない、そして彼と当たった時には必ず勝つという強い気持ちを持っています。そこで勝てればメダルのチャンスもあります。

ドイツから返ってきた戸上隼輔も順調な仕上がり

 

松平賢二(協和キリン)「ぼくはぼくなりの戦い方を見せます」

楽しみです。あとはやるだけです。初出場のような感覚で臨めます。ぼくのデータはないので、相手は対策を立てづらいと思います。(日本男子は)みんな練習が長いんですよ。明日からは午前の練習を早めに上がるようにします。疲れを残さないようにしたいです。ぼくはぼくなりの戦い方を見せて、いろんな人に少しでも頑張ってもらえるようなプレーをしたいです。

日本男子の「アニキ」松平賢二がチームの雰囲気を変えている

 

吉村真晴(SCOグループ)「グルーツ、シェルベリに勝ち、中国選手と当たりたい」

初戦が大切ですね。しっかり頭の中でイメージしていきたいです。2回戦のグルーツ、3回戦のシェルベリに勝って、中国選手とぶつかりたいと思っています。順調に仕上がっています。
混合ダブルスは得意な種目です。大藤さんとは初めてですが、サービスも上手で、パワーもあります。彼女の良さを引き出して、奇想天外なプレーでなぎ倒していきます。ベテランと言われている中で、賢二さんがいると心が落ち着きますし、合宿の雰囲気も良いです。

ベテランとしての落ち着きと、若々しいプレーで日本を牽引する吉村真晴

 

松島輝空(木下グループ)「男子ダブルスは決勝まで中国はいないのでチャンスはある」

コンディションは悪くありません。混合ダブルスは厳しいドローですが、ぼくはアグレッシブに攻めて、張本(美和)選手はどのボールでも対応できる選手なので、噛み合えばチャンスはあると思います。男子ダブルスは決勝まで中国がいないので、チャンスはあります。決勝まで進んで金メダルを目指していきたいです。香港戦、フランス戦がポイントだと思います。

全日本チャンピオンの松島輝空はダブルスでのメダルを狙う

 

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