卓球王国 2024年11月21日 発売
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【卓球のメンタル】わからないことを 「わかりました」と言う選手たち

卓球王国7月号(前号)から連載がスタートしたメンタルのページ、「卓球のメンタルって『なんやねん!』」。

なぜタイトルが関西弁なのだろう・・・。もちろん、それは筆者のメンタルトレーナー、岡澤祥訓さんが「メッチャ、関西弁だから」なのだ。

この連載に登場する選手たちがいて、その選手たちと岡澤さんの会話が関西弁のために、それを生かしている。

岡澤さんは奈良教育大でスポーツ心理学の教授として教壇に立っている頃、創刊の頃から卓球王国へ連載している。教授といってもスポーツの現場にどんどんと出歩くタイプだった。卓球との縁は荻村伊智朗さんの時代までさかのぼるとのこと。1988年ソウル五輪の時にも卓球選手たちをサポートしていた。

当然、卓球のみならず野球、水泳、柔道、ボブスレー、モーグル、バドミントン、ラグビー、トライアスロン、パラ自転車などの競技のメンタルサポートを行ってきた。

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前号のタイトルは・・・

「試合の緊張をどうコントロールするのか」

緊張しないためには、
この試合で自分が何をしたいのか、
何をすべきなのか、どんな試合を
したいのかに集中することが大切

 

試合前に眠れなくなったら、
自分の呼吸に集中。
それでも眠れなかったら、
目をつむって休んでいるだけで大丈夫

というような内容で書き綴っている。

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そして、最新号でのテーマは・・・

「わからないことを『わかりました』と言う選手たち」

その一部を抜粋してみよう。

好きではないのに卓球を続ける
子どもたち。
自分で考えて卓球をやったら
もっと強くなるし、もっと楽しくなる

近年、強豪の中学校に入る子どもたちはすでに5、6年間、卓球をしっかりとやってきています。その子どもたちのメンタルはどうなのでしょう。
強い学校の中学生、高校生と面接すると「私、卓球がそんなに好きじゃないんです」と普通に言う子が増えてきました。「じゃあ、なぜ卓球をやめないの?」と聞くと「高校まで卓球をやめないと親と約束したから」と答える選手も多くいます。

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体罰は許されない。
それ以上に言葉による暴力は選手の
心の傷を深くしてダメージを与える

殴りたくなる、言葉で怒りたくなる時に、指導者、親も一回深呼吸をしましょう。そうすれば気持ちが少し落ち着きます。カッとなった時に、その感情のまま言葉にしてぶつけると言わなくてもいいことをバーッと言ってしまうものです。

私の場合は本当に怒りたい時には黙るようにします。そうすると、学生たちも黙っている私を見て、「岡澤先生、なんか怒っとる」と気づきます。

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わからないことを「わかりません」と
言えることが指導者と選手、
親と子どもの関係のスタートなのです

選手がわかったふりをして「はい」と言うのは、なぜでしょうか?
それは、もし「わかりません」と答えると、「なんで、これがわからないのか」と指導者にさらに怒られると思っているからです。「わかりません」と言って、指導者に突っ込まれるよりも、「はい」と言っておけばその場で指導者の説教やアドバイスが終わるからです。これは卓球に限らずどのような競技でもある話です。
あるプロ野球チームに行った時に、いつも怒られないような選手がコーチから怒られていました。怒られた後に、そ~っと近づいて「おまえなんで怒られたんや」と聞くと、「いや、自分でもその理由がわからないです」と言うから、「わからないのに謝ったのか」と聞きました。選手と指導者の関係で、「なぜぼくは怒られるんですか」と面と向かって言える勇気を選手はなかなか持てないのです。

 

怒ってばかりいた指導法から、子どもたちをその気にさせる指導に変わったヒゴ鏡卓球クラブ(熊本)の竹本監督

<続きは本誌・卓球王国8月号で>

https://world-tt.com/ps_book/newdetail.php

好評連載中「卓球のメンタルって『なんやねん!』」