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元日本代表監督の倉嶋洋介氏による「春休み卓球強化キャンプ」で、選手たちの「新たな気づき」

3月30日~4月1日、静岡県富士市のエスプラットフジスパーク T-ARENAで、元全日本男子代表監督の倉嶋洋介氏による「春休み卓球強化キャンプ」(企画:HLBスポーツ、エコスポ)が開催された。対象者は新小学4年生から新中学3年生の選手である。

練習プログラムの中には、日本代表のストレングス&コンディショニングコーチである田中礼人氏によるフィジカル強化プログラムも含まれ、選手たちの基礎力を高めつつ、より実戦的な練習や夜の座学も行われ、充実したキャンプとなった。

「最初はみんな緊張していたけど、だんだん緊張もほぐれてきて、質問も多くなり、目に見えて上達するのがわかりました。基礎的な技術から始まり、サービスやレシーブのレベルアップを考えた練習で、みんな意識が高いので、良い練習ができています。2泊3日の短い期間なので、各選手の日頃の悩みを聞いて、課題を明確にして個別の練習メニューを作っていきます。半日くらいの講習会や、30、40人くらいの参加人数では一人ひとりへのアドバイスはなかなかできませんが、この人数であれば全員にアドバイスできるのが良いですね。参加者の満足度も高いと思います。継続的にやっていきたいです」(倉嶋洋介)

「年齢差もありますが、最初に思ったのは、みんなとても体が硬いこと。普段から時間的な制約もあり、ウォーミングアップなどに時間を割いていないようです。でも、毎日5分でも10分でもよいからウォーミングアップに力を入れれば、可動域や柔軟性は高まります。何回もトライして、1日目から2日目、3日目と良くなっています」(田中礼人)

参加した竹田琉唯選手(慶応高2年)は、キャンプを振り返り「普段やっている部活とは違って、倉嶋さんのアドバイスや練習は新しい気づきを与えてくれました。基礎練習もあり、今後の役に立つと思いました。個人的にはバックハンドの指の使い方も教わり、バックハンドが安定するようになりました。それに、普段はフィジカルトレーニングはしないのですが、田中さんのフィジカルメニューやウォーミングアップは新鮮で、今後も続けていきたいです」と述べた。

佐賀から参加した小学5年生の古賀絢菜選手(永卓クラブ・小学5年)は、「練習の仕方やトレーニングが新しく、やったことのない練習をたくさん体験しました。これからの練習に役に立つと思います」と感想を述べた。

参加した選手たちの充実度が高く、継続的な強化キャンプに期待が集まっている。

田中礼人氏によるウォーミングアップも参加者にとっては新鮮だった

 

ハイレベルでありながら、個別のメニューも用意した倉嶋洋介氏の指導

 

セッションごとに全員にアドバイスを送る

指導に熱が入っていく倉嶋氏

 

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