卓球王国 2024年7月22日 発売
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東京富士大、西村卓二。なぜこの人は恐れられ、そして愛されたのか

数多くのチャンピオンを育て、日本卓球界に栄光の歴史を刻んだ東京富士大。
来年3月の活動停止を前に、最後の団体戦となった10月7日の関東学生リーグの入れ替え戦。
そこで見せたのは魂を揺さぶるような感動的な勝利だった。
51年間、このチームを率いた西村卓二の目に涙が光っていた。

名門チームは60年という活動にピリオドを打つが、その中心にいて指導を続けたのは西村卓二だった。かつて全日本女子監督を務め、2004年の世界選手権団体戦ドーハ大会では中国から2点奪ったチームの指揮を執っている。

一方、日学連代表として、日本卓球協会の理事会では執行部や強化本部を時に痛烈に批判していた。正論ではあるが、その激しすぎる物言いに理事会の会場が静まり返る場面を何度も見た。「西村さんが言っていることは正論なんだけど、あの激しい言い方では議論にならない」という言葉を何度も聞いた。

だが、西村は突き進むことをやめなかった。本日発売の卓球王国12月号では巻頭の「クローズアップ」と、「サヨナラ、東京富士大。」で8ページの特集。その中で51年の指導歴を持つ西村卓二の「指導の本質」を紹介する。

現役の6人の選手たちも、卒業していった人たちも、みな「東京富士大の練習は厳しい」というのを知りながら、とことん練習をしたくて、卓球と向き合いたくて、西村に教わりたくて入学してきた選手たちだった。

「チームというのは生き物なんだ。選手との距離のとり方に気を遣い、現場主義でなければならない」「あと半年間で指導の真髄を見極めなければいけない。選手を預かっている限り、人間だからさ、日に日に選手も変わるからね」と語りながら、今日も練習場に立つ西村卓二のインタビューを読んでほしい。

 

 

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