世界選手権女子団体で3個の銅メダルを獲得し、2008年北京五輪でも監督として日本女子チームの指揮を執った近藤欽司さんが、7月22日に82歳で逝去した。
近藤さんは1942年9月25日生まれ、愛知県出身。名古屋電機工業高校(現:愛工大名電高校)時代にインターハイ団体優勝、国体優勝を果たし、卒業後は日産自動車を経て、1965年から白鵬女子高校(当時:京浜女子商業高校)で指導。インターハイの学校対抗で8度の全国優勝に導いた。全日本女子監督を務めた後は、JOCエリートアカデミー女子監督やサンリツ女子卓球部監督などを歴任。2023年から神奈川県卓球協会会長も務めていた。
名人芸の多球練習と、軽妙な「だじゃれ」を交えた話術で知られ、多くの選手・指導者から愛された近藤さん。弊社からも『夢に向かいて』『魅せられて、卓球』と二冊の著書を刊行し、大会の総括や技術解説などでも度々ご協力いただいた。謹んで哀悼の意を表します。
2001年世界選手権大阪大会では、チームを女子団体3位に導いた
多球練習の名手としても知られた近藤さん。写真は23年サンリツ講習会での指導
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