元女子ナショナルチーム(NT)監督で現在は実業団のサンリツで監督を務める近藤欽司さんが、このたび神奈川新聞社より自伝『ピンポンひまなし70年』を上梓した。神奈川新聞で2021年6月より3カ月間連載された記事をベースにした内容となっている。
自身もインターハイ団体優勝など卓球選手として活躍した近藤さんは、1965年より神奈川・白鵬女子高校卓球部を41年間指導し、インターハイでは学校対抗で8度優勝に導いた。また、女子ナショナルチーム監督として、オリンピック、世界選手権などで日本女子チームを牽引、世界選手権団体戦では3大会で銅メダルを獲得した。
本書では、これまで数多くのトップ選手を育て上げてきた近藤さんの指導法や技術・戦術論が紹介されているほか、指導に行き詰まった時におこなった改革、言葉のちからで若者の心をつかむ秘訣なども紹介されており、興味深い内容となっている。
なお、ところどころに配された近藤語録(ダジャレ?)も味があり、近藤さんのユーモアあふれる人柄がにじみ出ている。
『ピンポンひまなし70年』
著者:近藤欽司
発行:神奈川新聞社
1,870円
四六判368ページ、ハードカバー
ISBN978-4-87645-666-6
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