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中国リポート

日本選手も出場の中国卓球クラブ甲Aリーグ、山東省威海市で開幕

6月21日、2023年度中国卓球クラブ甲Aリーグが、山東省威海市の威海南海国家卓球訓練基地で開幕した。男女各24チームが出場し、27日まで熱戦が展開される。

最上位のリーグである「超級(スーパー)リーグ」を頂点として、甲A・B・C・D/乙A・Bまでピラミッド型の下部リーグが存在する中国卓球クラブリーグ。甲Aリーグは2015年シーズンには世界各国の14協会の選手が出場し、出場選手の37%を外国選手が占めるほど国際色の豊かなリーグだった。

しかし、2018年1月に中国卓球協会は中国卓球クラブリーグの出場選手について、「香港、マカオ、チャイニーズタイペイの各協会登録の選手および海外の華僑・華人のみ、各クラブへの登録を認められる」という登録規定を発表。出場できるのは中国系の選手のみになってしまった。その後、2019年シーズンを最後にコロナ禍によって開催が見送られ、今回は4シーズンぶりの開催。同時に海外選手の受け入れも再開されたようだ。

中国ではかつて遼寧チームから甲Aリーグに出場し、大活躍した伊藤美誠の参戦もあるのでは、と話題を集めていたが、今季は出場せず。日本選手ではミキハウスの芝田沙季(上写真)・橋本帆乃香が『深圳大学』チーム、佐藤瞳・大藤沙月が『寧波大学』チームに登録。19日に日本を出発して現地入りし、ハードな連戦に挑んでいる。試合方式は4シングルス1ダブルスの団体戦(3点先取)だ。

女子では元世界ジュニア女王の石洵瑤、韓菲児ら国家2軍チームのメンバーや、韓国代表の金河英、ペン粒高の周欣トン、チャイニーズタイペイ代表で構成された国泰女卓チームなど強豪が出場。男子でも夏易正、熊夢陽、曾蓓勲など国家1軍チームに在籍した選手や、元世界ジュニア代表が登録されている。

寧波大学チームから甲Aリーグに出場する佐藤瞳(写真は5月の全農CUPより)