卓球王国 2024年7月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
Tリーグ

日本生命、3-1でニッペMとの大阪対決に勝利!

9月9日以来、約2カ月半ぶりの開催となった女子のノジマTリーグ。
11月23日、大阪府立体育会館で行われた「日本ペイントマレッツ」と「日本生命レッドエルフ」の大阪対決では、日本生命が3-1でニッペMを下し、シーズン4勝目を上げた。

ホーム・日本ペイントマレッツの応援団。本日は1,812名が会場で観戦した


 
1番ダブルスは、ニッペMは李皓晴/黄郁雯、日本生命は森さくら/前田美優という、ともに今シーズン初ペアリング同士の対決。
ダブルス巧者同士の李/黄ペアは、今季初ペアとは思えない素晴らしいコンビネーションを披露。ミスが非常に少ない黄がしっかりつなぎ、李が決めるという形で、森/前田に主導権を握らせずに勝利。森/前田の同級生ペアは、穴の少ない李/黄ペアを崩すことができなかった。

 
ダブルスを奪い、波に乗りたいニッペMは、2番に今季5勝1敗と好調のスターシニーが登場。対する日本生命は世界ランキング27位の陳思羽。1ゲーム目は絶好調のスターシニーが鋭いバックハンドで8-0とスタートダッシュをかけ、11-3で陳を圧倒。しかし、陳もだまってはいない。2ゲーム目は攻めが早くなり、緩急をつけ、スターシニーのミスを誘い7本で勝利し、続く3ゲーム目も陳が奪取。4ゲーム目は素晴らしいラリーで観客をわかせる一進一退の攻防の末スターシニーが11-10でとり、勝負は第5ゲームへ。8-9でスターシニーが3球目を決め9-9とし勢いづきそうな場面で、日本生命が絶妙なタイミングでタイムアウト。タイムアウト後、陳は落ち着いたプレーでしっかり得点、最後はサービスエースで勝利を決め、雄叫びを上げた。

バックハンドが冴え渡っていたスターシニー


 

ダブルス敗戦の悪い流れを勝利で断ち切った陳思羽


 
3番は、ニッペMは李皓晴、日本生命はエースの早田ひなが登場。1ゲーム目は李を圧倒した早田だったが、2ゲーム目のスタート直後に足をすべらせ大きく転倒。その後は2本連続サービスミスなどで1-6と離されたが、そこからじわじわと追い上げ11-8で2ゲーム連取。3ゲーム目は早田が10-9でマッチポイントを握るも、痛恨のサービスミスから2連続失点でゲームを落とす。そして4ゲーム目、早田のペースで試合は進み、終盤の9-4でサービスエースを奪った早田が11-4で勝利。早田のサービスはゲームを通して非常に効果的で、李も随所で素晴らしいプレーを見せたが、早田の前に流れを引き寄せることができなかった。

よく効いていた早田のサービス


 
4番は、ニッペMのエース・加藤と、日本生命・森が対峙。9月8日の対戦では加藤がストレートで勝利、これまでの対戦成績でも加藤が有利と思われていたが、森が3-1で勝利を収めた。
早い段階でフォアを攻める積極的なプレーで1ゲーム目は森が奪うも、2ゲーム目は加藤のスマッシュが効きゲームカウントは1-1に。3ゲーム目、森6-5加藤でのバック対バックからフォアへのラリーを森がとり、そこから波に乗った森が11-6で勝利。4ゲーム目、自身を鼓舞するようにスタートから絶叫した森は、加藤にコースを絞らせずに得点を重ね、最後はレシーブエースで11-8で勝利を勝ち取り、両手を高らかに挙げ、笑顔で試合を締めくくった。

加藤の足をとめた森


 
試合後のインタビューで勝因をたずねられた日本生命レッドエルフの村上恭和監督は、「ダブルスが負けて、チーム戦では悪いスタートをきったが、第2マッチの陳思羽が、1ゲーム目をあっさり落としたものの2ゲーム目をしっかりとりかえしたのが勝因だったと思います」とコメントした。
 

今季4勝目の日本生命レッドエルフ。新加入の中学3年・赤江(左から3番目)もベンチに入った

関連する記事