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『水谷隼の大サービス』発売まであと3日! 「五輪では入れ入れ、当て当て」

●3月26日の名言

「五輪では入れ入れ、当て当て」

2008年の北京五輪から五輪3大会連続出場を果たし、東京五輪でも団体と混合ダブルスに出場する水谷隼。オリンピックという特別な舞台が醸し出す、重圧や緊張感は知り尽くしている。「オリンピックは他の大会とは全く別の舞台なんですよ。オリンピックのサービスは参考にならない」と水谷は言う。

 「リオ五輪団体決勝2番の許シン戦で、ぼくはレシーブミスをほとんどしていない。シングルスの銅メダル決定戦のサムソノフ戦もそう。五輪では相手のサービスがそれくらい入れ入れ、当て当てなんですよ」(水谷隼)

テレビで見ている卓球ファンにとっては、トップ選手同士の厳しいサービス・レシーブの応酬に見えるオリンピックだが、コートに立った者にしか分からない感覚がある。回転量よりもコントロールを優先し、確実に「入れ入れ」「当て当て」のサービスを出さざるを得ない場面もあるのだ。もっとも、あくまでも世界トップレベルでの「入れ入れ、当て当て」ではあるが……。

リオ五輪の舞台で他の選手のサービスの質が落ちる中、水谷自身はサービス練習の甲斐もあり、ほぼ思い通りのサービスが出せたという

オリンピックの極限状態の中でも確実にコントロールできる、ナックルを軸としたサービスの組み立てを磨いてきた水谷。かの「神のサービス」の仲村錦治郎さん(92年五輪代表)曰く、トップ選手にサービスのうまい選手は数え切れないほどいるが、その中でも勝てる選手と勝てない選手がいる。勝敗のひとつの分かれ目となるのが「ナックルサービスの使い方」なのだという。

選手にはそれぞれのレベルに応じて、それぞれのビッグゲームがある。県大会や市大会だって立派なビッグゲームだ。ビッグゲームの舞台に立つその時のために、水谷隼のサービス理論にぜひ触れてもらいたい。

 

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……別冊『水谷隼の大サービス』発売まであと3日!

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