卓球王国 2025年4月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

中国卓球協会の劉国梁会長が退任。王励勤氏が新会長に就任

4月23日、中国卓球協会の第10回会員大会・第2回会議が北京で開催され、現任の劉国梁会長の退任が審議、承認され、後任の第5代会長には王励勤副会長(2001・2005・2007年世界選手権優勝)の就任が決定した。また、2016・2020年五輪男子シングルス2連覇の馬龍が新たに副会長に選出された。

1996年五輪男子シングルス優勝、1999年世界選手権優勝の劉国梁氏は、2002年に現役を引退後、2003年に中国男子チーム監督、翌年に中国チーム総監督に就任。その指導力とカリスマ性で「最強軍団」の地位をさらに盤石なものとし、2018年12月に前任の蔡振華会長(2009〜2018)から会長職を引き継ぎ、42歳の若さで中国卓球協会の第4代会長に就任した。
会長としてもリーダーシップを発揮し、WTT(ワールドテーブルテニス)でもチェアマンを務めるなど、国際卓球界でも大きな存在感を示してきた。

24年チャイナスマッシュに表彰式のプレゼンターとして登場した劉国梁氏

自ら会長職を退いた劉国梁氏だが、今後も中国卓球界の発展に尽力していく意思を表明。5月の世界卓球ドーハ大会(個人戦)の際に行われるITTFの執行委員会選挙にも立候補している。

新会長に就任した王励勤氏は2028年ロサンゼルス五輪に向け、全力で準備を進めていくと語っている。今後、中国男女チームの監督・コーチ陣の人事にも影響を与えそうだ。また、王励勤氏は上海市卓球協会会長をはじめ、上海スポーツ界の要職にあり、現在は上海市チームに所属する樊振東(2024年パリ五輪男子シングルス優勝)の現役復帰にも追い風となるか。

24年パリ五輪会場に、元金メダリストとして登場した王励勤氏(写真:ITTF/レミー・グロス)