長い一日が終わった。朝の10時に始まったWTTチャンピオンズは、最終試合の伊藤戦が終わったのは夜の10時45分。午後5時半に始まった第2セッションに登場した日本選手は全員が勝利を収め、勝ち進んだ。
松島輝空のコメント
「(李尚洙は)攻撃力、爆発力もあって強いのは分かっていた。1ゲーム目のジュースを取られて苦しかったけど、最後は勝ててよかった。受け身にならずに攻撃的にいくように森薗さんからアドバイスをもらいました。サービスは3ゲーム目から変えました。最初は小さく出していたけど、最後は大きく出して、それで負けたらしょうがないと思って戦いました。パリ(五輪)には出られなかったので、ロス(五輪)では1番手に選ばれるよう頑張っていきたい」
逆転で苦しい試合をものにした全日本チャンピオンの松島輝空
張本智和のコメント
「初戦にしてはミスも少なかったし、自分の想定内の戦い方ができた。明日の相手、アントン・シェルベリも素晴らしい選手。1年前のパリ五輪のメダル決定戦(団体)で負けていて、その借りを返すというか、忘れられない自分の悔しさを和らげるためにも勝っていきたい」
危なげない試合で勝ち進んだ張本智和
早田ひなのコメント
「今日は『よく勝ったな』という試合でした。これからは“勝てばいい”という試合が増えてくると思います。これだけオフシーズンがないので、試合をしながら何かを試すこともありますし、一方で、泥くさく戦うことも大切だと思います。左手への不安はありません。今日のバックハンドはあまり良くなかったけど、フォアハンドの調子は良かった。オリンピックで一度結果を出した人は、そのあと苦しむイメージがあります。でも何かをきっかけに吹っ切れたり、次のオリンピックまでに研ぎ澄まされていく人もいます。今の自分を楽しむこと、卓球が好きという気持ちは変わらないので、勝負だけにとらわれすぎず、自分の成長につながればいいなという気持ちで大会に臨んでいます」
「1週間くらい前から左手の調子は良くなっている」と語った早田ひな
最終試合でしっかりとチャイニーズタイペイの選手を封じた伊藤美誠
●男女1回戦(ROUND32)
モーレゴード(スウェーデン) 3(9,9,4)0アルナ(ナイジェリア)
松島輝空(日本) 3(−16、−9、8、6、7)2 李尚洙(韓国)
陳熠(中国)3(−9、4、7、7)1 パヴァデ(フランス)
林詩棟(中国)3(10、10、−8、12)1 林昀儒(チャイニーズタイペイ)
張本智和(日本)3(5、4、9)0 ルー・フィン(オーストラリア)
早田ひな(日本) 3(6、10、−11、8)1 シャオ・マリア(スペイン)
伊藤美誠(日本) 3(9、9、9)0 黄怡樺(チャイニーズタイペイ)
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