この1〜2年、メーカーが新たに発売したラバーといえば、粘着ラバーがトレンドになっている。実際にはテンション系に比べると、それほど数が出ているわけではないが、【粘着】はその文言だけでも目立つのだろうか。「どのメーカーも粘着に力を入れているなぁ」と感じている人もいるだろう。
[粘着=硬い・扱いづらい・弾まない]というイメージを持っていないだろうか?
その理由のひとつには、粘着ラバーの本場が中国であり、中国製の粘着ラバーのほとんどが上記の性能になっているからだろう。特に中国選手が使用する『キョウヒョウ』(紅双喜)は、独特の癖球が出るものの、硬くて扱いづらいというのが本音だ。
しかし、今や粘着ラバーにもいろいろな種類がある。
高反発な粘着もあれば、扱いやすい粘着もあり、癖球を抑えてスピン系テンションに近い粘着もあるのだ。
つまり、スピン系テンションの中でも好みがあって選ぶように、粘着も自分の好みで選べる時代になっている。
こう考えて、粘着にして挫折した人は多い。
実際に回転も癖球も出るようにはなったが、独特の扱いづらさや、反発力が落ちたことも大きく、結局テンションに戻ってしまう。
しかし、この安易な選択でも粘着ラバーの分類をしっかり学ぶことで、可能になるのだ。
ぜひ[別冊卓球グッズ2021]で自分に合った粘着ラバーを見つけてほしい。
今や粘着ラバーは特別ではないのだ。
発売は5月17日!お楽しみに!
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