「サービスやレシーブがやりやすく、
台上処理の時にも細かい微調整がしやすいし、
いろんなボールに対応しやすい」
●モーレゴードが現在『サイバーシェイプ』を使用して、話題になっている。彼はいつの段階から開発に入ってきたのだろう。
FW かなり早い段階から彼は開発チームに入ってきた。まず100種類以上のアイデアを出し、そこから5~10種類に絞り込み、テストが始まったけど、彼はその段階で他のトップ選手と一緒に試打セッションに加わった。それはもう1年以上も前のことだ。と同時に、彼はその時から極秘プロジェクトの一員として、コーチの兄にもこのラケットのことを内緒にしていた。そして、モーレゴードがWTTのユース大会で勝ってくれて、ラケットの性能も実証していた。
●モーレゴードはこのラケットに関してどういうコメントを残しているんだろう。
FW 彼は開発陣の一員だったけど、彼が言っていたのは、サービスやレシーブがやりやすくなっているという点、台上処理の時にも細かい微調整がしやすく、いろんなボールに対応しやすい点だね。そしてメンタルの部分でも影響があり、新しい形に興奮し、新しいデザインによってモチベーションも上がっている面もある。
●彼は新しいものに挑戦していくのに抵抗がないんだろうね。
FW そうだね。もちろん中には新しいデザインのものに挑戦することを嫌がる選手もいるだろう。でもモーレゴードのような新世代の選手が開発に関わったことが大きかった。
●この新しい形のラケットはどのようなスタイルの選手に合うんだろうか?
FW まずは攻撃的な選手が選ぶと思う。スピードの出るカーボンファイバーを使っているし、木材、とりわけ表面の板はカーボネイド加工した黒い木材を使い、コントロールとのバランスを重視した。つまりコントロールを保ちながらも、スピードゲーム、パワーゲームを可能にする。このコンビネーションもモーレゴードが選んでいった。
●従来のスティガラケットで言うと、素材や打球感はどのラケットに近いのだろうか。
FW 最も近いのは『インスピーラCCF』だね。CCF(クロースコアファイバー)という同じテクノロジーを使っている。デザインは独特ではあるけれど、モーレゴードもテストして、すぐに適応できていた。
●グリップレンズも独特の輝きを持ち、デザインもクールだね。
FW これはラケットの角度を変えることで、パープルに見えたり、ブルーに見えたりする。そして「将来」「未来」を自ら作っていく意味を持たせた。この『サイバーシェイプ』はすべてに未来を予感させる方向に沿って作ってきた。現在、特許を出願している。
●もし『サイバーシェイプ』が卓球市場に受け入れられたら、素材を変えるなど、同じ形で違う種類のラケットを作っていくのかな。
FW もちろん、『サイバーシェイプ』はプロ仕様なので、今後、中級者や初心者用のラケットを出す可能性はある。特にこの形は初心者でも、ラケットの角度やスイング方向などを理解しやすいという利点もある。だからもう少しコントロール重視のラケットが作られるかもしれない。
●ヨーロッパではいつ発売されたのだろう。そして反応は?
FW 11月1日に発売されて、評判になり、たくさんのレビューも出ているし、好調に売れている。実際に試合でモーレゴードやルンクイストが使って、同じプロ選手たちが練習場でみんな打ちたがって、大きな関心を寄せている。新製品のスタートとしては非常に良い感触で、卓球選手からの大きな興味を引いているようだ。
●最後に、日本の卓球ファンにメッセージをお願いします。
FW もしぼくが選手としてこのラケットを初めて見たら「なんだこれは!?」と思うだろうね(笑)。重要なのはオープンマインドでこのラケットを試してもらうことだね。通常の新製品と違うのは、すでにモーレゴードがこのラケットを使い、成績を残し、このラケットの性能を証明してくれたことだ。ぜひ日本の卓球ファンにも試してもらい、新感覚を味わってほしい。
●今日はありがとう。この未来的な『サイバーシェイプ』の成功に期待しています。
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