卓球王国 2022年6月21日 発売 vol.303
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【卓球】中学の「部活」は変わるのか、消えるのか

*写真はイメージです。本文とは関係ありません

 

中学の部活動が揺れている。
教員の「働き方改革」に端を発し、
「部活」の練習時間の制限が行れ、
今度は地域スポーツ(クラブスポーツ)への
移行などを求められている。

 

中学校の部活動(以下・部活)。日本人なら誰しも経験し、卓球選手なら喜びや悔しさなどの思い出が詰まっている課外活動。午後3〜4時に授業が終わり、そこからスポーツや文化系の活動をほぼすべての学校で行っている。その活動の結果発表として、地区大会、県大会、そして全国大会が開催される競技活動は、世界広しと言えども日本だけだ。

そもそも学校スポーツという競技形態は世界で多くはない。ヨーロッパは学校が終わると、子どもたちは地域のクラブで音楽やスポーツを楽しむ。韓国や中国では運動をやりたい子どもたちは特定の学校に入り、スポーツに励む。一般の子どもたちはもっぱら勉強のための塾に行くことが多い。
日本は戦後の学校教育の一環として「部活」を発展させた。ところが、中学校の教員の労働時間が問題視され、5年前から「働き方改革」の名のもとに公立中学校の部活動が制限されている。平日1日、週末も1日は休むなどの週休2日制、練習時間は2時間以内など、地域によって差はあるが、文科省などの指導の下、制限されてきた。ある地域の教育委員会の人に聞くと、「これ以上、中学校の部活を制限するというのは、部活をなくせということと同じだ」と言う。

そんな中、3月9日に1通の通知書が日本中学校体育連盟(中体連)から全国の都道府県中体連に送られた。
「来年度から、全国中学校大会(全中)の予選にクラブチーム(地域スポーツ)の参加を認める(参加資格緩和)」というものだ。そもそも少子化で野球、サッカーなど、ひとつの学校でチームが組めずに、近隣の学校で合同チームを組むことがあった。
さらに教員の働き方改革を後押しする形で、顧問の先生の負担を減らそうと部活動の時間を減らし、週末の部活動を地域スポーツの指導者へ委託するという考えがスポーツ庁からも示され、現場の教育委員会や学校は混乱している。

 

今回、現場の教員や教育委員会などへの取材を通して見えてきたものとは…。

<卓球王国・最新8月号「CLOSE UP」P32より・続きは本誌で