卓球王国 2025年3月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

ホープス選抜女子、過去3回準優勝の東京都選抜、ついに初優勝成る!

[女子1位トーナメント・上位成績]
優勝:東京都選抜(初優勝)
準優勝:神奈川県選抜A
3位:埼玉県選抜、兵庫県選抜
ベスト8:岐阜県選抜、愛知県選抜、新潟県選抜、福島県選抜

ホープス選抜の女子1位トーナメントは、どこからでも点が取れる選手層の厚さで勝ち上がった東京都選抜と神奈川県選抜Aが決勝で激突。2番でエース・村松がゲームカウント0−2から苦心の逆転勝利を収めた東京が、大応援団の声援をバックに戦う神奈川Aを破り、4回目の決勝進出でついに頂点に立った。決勝のスコアは下記のとおり。

悲願の女子1位トーナメント優勝を果たした東京都選抜

●女子決勝
〈東京都選抜 3−1 神奈川県選抜A〉
◯川口あさひ 3−0 鈴木愛梨
◯村松心菜 3−2 赤川結愛
井上優 0−3 三木梢愛◯
◯森ななみ 3−1 新井想来

東京は2番・村松が赤川に大苦戦。バック面の粒高を巧みに使いこなし、ショートとプッシュを使いわける赤川に2ゲームを連取されたが、ベンチの羽佳純子監督に励まされ、粘りに粘って大逆転勝利。チームの初優勝を一気に手繰り寄せた。

決勝2番で0−2からの大逆転で勝利した村松心菜

東京はトップに出場した全日本バンビ女王・川口も、相手の強打を果敢に狙い打つプレーでチームに勢いをもたらした。決勝では3番・井上が三木とのラリー戦に敗れたものの、2台進行の4・5番で5番の鈴木が武山に3−1で勝利し、チームの優勝が決定。そして4番・森もしっかり3−1で勝ち切った。

決勝トップで勝利した東京の川口あさひ

「みんなで優勝というひとつの目標に向かってやってきたので、優勝できたことはすごくうれしいです。1試合ずつ、それぞれが成長できたこともうれしいですね。
決勝2番の村松には、0−2でベンチに返ってきたときに『世界を目指す選手ならこれからだよ』と話をした。これから素晴らしい選手になってくれると思います。一番苦しかったのは準決勝の埼玉戦。4番で(森)ななみちゃんが、今まで勝ったことのない木方さんに勝ったのはすごく大きかったですね」(羽佳純子監督)

鋭いバックハンドを武器に、東京の貴重なポイントゲッターとなった森ななみ

2位の神奈川Aは、男女6チームが出場した神奈川県選抜チームで唯一のメダルを獲得。地元大会に花を添えた。チームの切り札としてポイントを重ね、決勝でも村松をあと一歩まで追い詰めた赤川、抜群のフィジカルで切れ味鋭い両ハンドを放つ三木など、それぞれに個性が光るスタイルで勝ち上がった。

地元大会で女子1位トーナメント準優勝の好成績を残した神奈川県選抜A

決勝2番で村松を追い詰めた赤川。バック面の粒高のテクニックは超小学生級

3位は埼玉県選抜と兵庫県選抜。埼玉県選抜は24年全日本カブ3位の木方菜々美、23年全日本バンビ優勝の平鈴莉空という低学年の左腕ふたりが活躍し、上級生も奮闘。兵庫県選抜は結愛・希愛の「岡田ツインズ」に、思い切りの良い強打が光る齋木心空らが活躍した。

女子1位トーナメント3位の兵庫県選抜

女子1位トーナメント3位の埼玉県選抜

ベスト8には岐阜県選抜、愛知県選抜、新潟県選抜、福島県選抜が入った。愛知は6年生の姚梓彤と真田晴羽が強力なバックドライブを武器に活躍。新潟はどこからでも点が取れる充実のメンバー構成で、東京とも接戦を展開した。

女子1位トーナメントベスト8の新潟県選抜

女子1位トーナメントベスト8の愛知県選抜

女子1位トーナメントベスト8の岐阜県選抜

女子1位トーナメントベスト8の福島県選抜

関連する記事