卓球王国 2024年12月20日 発売
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発売前の「V>22」を編集部で試打。注目されるモンスターの実力は本物か、それともマユツバなのか

片面にはV>20を貼った。V>22とV>20は相当に個性が違う

 

格上の選手に勝ちたいと

思っている選手、自分のプレーに

特徴がほしいと思っている選手、

扱うのは難しいが、
一度V>22を使ってみてほしい

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中野正隆
卓球王国新人・関東学生リーグ校出身。用具好きでもあり、小さい頃の「私の将来の夢」で、「卓球王国で働くこと」と書いたほどのいいヤツ。現在、夢を実現し、精力的に仕事に励んでいる

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V>22は弧線を描くというより、直線的に飛んでいくイメージです。そのため、安定感を求める選手には少しもの足りない部分があるかもしれませんが、ボールの深さやスピードで勝負したいと思っている選手には向いています。

また、少し食い込みにくいので、フォアドライブは対上回転、対下回転ともにぶつけるような打ち方をしたほうが良いボールが出ました。下がって打つにはパワーが必要なラバーなので、後陣よりも前中陣でプレーする選手に向いているのではないのかと思います。

V>20とV>22を比較すると、基本的な技術は食い込みが良くコントロールのしやすいV>20のほうがやりやすい。しかし、台上はV>22のほうが上。弱いタッチではあまり食い込まないため、緊張した場面でも台上のツッツキやストップを浮かさずに安定して行うことができると思います。

おそらく、一般層の選手が使いやすいと感じるのは何でもやりやすいオールラウンド的なV>20。しかし、「自分が打ちやすい=相手も取りやすい」ということだと思うので、格上の選手に勝ちたいと思っている選手や、少し自分のプレーに特徴がほしいと思っている選手は、扱うのは難しいですが、一度V>22を使ってみてほしいです。

 

相手の回転をくらい過ぎない適度な
シートの鈍感力がある。
直線的で伸びのある深いボールが
いきやすく決定力が高い

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田堂篤志
卓球王国営業販売部。現在、社内で最も練習量が多く、数多くの試合に参戦している。勤務時間終了後に、階下の卓球台に向かい、マシン相手に汗を流す姿が目撃されている

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乱打での第一印象は硬度どおりのやや硬めの打球感で、ボールの弾道は直線的でした。上回転のラリーでは直線的で伸びのある深いボールがいきやすく決定力が高い。一方で対下回転でのドライブが少し難しく、体勢が崩れたり、詰まったりしてインパクトが弱くなるとボールがラバーに食い込まずネットに直撃してしまった。しっかり打てれば良いボールが出るので、そこをクリアできるかどうかがポイントになりそう。

台上ではラバーの硬さのおかげか、ツッツキやストップでボールが浮きにくい。他のドイツ系ハイエンドモデルのテンションラバーに比べると、相手の回転をくらい過ぎない適度なシートの鈍感力があり、ボールタッチに自信がない自分でもレシーブがやりやすく感じた。

インパクトの強い選手がより攻撃力を引き出せる仕様ではあるが、台上のやりやすさなど中級者にうれしい要素も備えている。攻撃を強化し、さらに上を目指したい中級者プレーヤーにも試してもらいたい一枚と言えるでしょう。

<以上はあくまでも個人の感想です>

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