●男子学校対抗
準決勝
愛工大名電(愛知) 3-0 鶴岡東(山形)
野田学園(山口) 3-1 遊学館(石川)
決勝
愛工大名電 3-0 野田学園
●女子学校対抗
準決勝
四天王寺(大阪) 3-1 明徳義塾(高知)
桜丘(愛知) 3-1 就実(岡山)
決勝
四天王寺 3-0 桜丘
三重県津市のサオリーナで行われた高校選抜の最終日。
男子は愛工大名電が圧倒的な力を見せ、オール3-0で優勝。女子は四天王寺が決勝で桜丘をストレートで下し、それぞれ6連覇を達成した。
愛工大名電はエースの篠塚を2点使いし、ジュニア王者の濵田、ジュニア2位の鈴木、ベスト8の谷垣で固める布陣。昨年のジュニア王者である吉山をもってしても、なかなかオーダーに名前をかかれない分厚い選手層で、当然の優勝を果たした。
このメンバーから3点を取るのは至難の業だろう。
「連覇が途切れなくて良かった。うれしいです。
全日本ジュニアではうちがベスト4を独占していましたが、それは組み合わせの話で、全員を倒してきたわけじゃない。そしてうちが全員を上回っているわけでもありません。でも上回っているんだという理由をひとつずつ作って、選手たちはやってきました。
全日本が終わってから、選手たちが日々強くなっているというのを感じています。それを試合の結果として表れるかを確かめる必要があります。今大会、彼らが強くなった姿を見せることができたと思います。
今、練習の雰囲気がとても良い。全日本という舞台を経験し、選手たちが伸びています。やはり大きな舞台は選手を成長させてくれますね」(愛工大名電 今枝監督)
2位の野田学園は、準決勝で遊学館との激戦を制し、決勝へ進出。徳田、今泉、飯村の3人が中心となり、接戦を振り切ってきた。名電には力負けしたが、4月には芝、三木という1年生が入ってくる。インターハイはさらに力強い新チームになるだろう。
女子はWTTの隔離期間を終えた大藤・横井のふたりが土曜日の午後から試合に参加。「1試合させて、それを見ていけると思った」と四天王寺の村田監督。
もっともマークしていたという準決勝の明徳義塾戦を乗り越え、決勝は大藤が野村からマッチポイントを握られたピンチを盛り返し、3-0で優勝を決めた。
「ほっとしています。明徳義塾さんが一番の山。白山さんはうちの誰が当たっても怖い相手なので、横井が勝ってくれたその1点で、気持ちが楽になりました。5番にはもう一度白山さんが出てくるので、その前に決着をつけたかったです。
決勝の大藤はすごい試合になってしまいました。逆転勝ちをしてくれましたが、ぼくは特に何も言っていません。大藤も何も変えていなくて、野村さんがプレッシャーを感じて崩れたんだと思います。でもただひとつ、言えることは、大藤は最後まで諦めなかったことです。
試合方式が違ったり、普段とは違う大会でしたが、大会を開いていただいたことに感謝したいです。尽力された皆様、ありがとうございます」(村田)
2位には桜丘が入賞。浅井・原田の2枚看板は抜けたが、スマッシュ連打の野村、カットの小林を中心に新たなチーム編成になったが、決勝まで勝ち上がるほど戦力が充実していた。全日本ジュニアを見たときに「今年の桜丘は強い。もしかしたら一波乱起こすかも」と感じていたが、もうそれは現実になってしまったようだ。
インターハイももしかしたら・・・・と、期待したいチームだ。
トーナメントを見ると、外シードが順当に勝ち上がっているが、唯一女子の就実のみ、中シードから3位入り。枝廣が鉄板で2点を奪取できる力を持っているので、吉井、丸川、橘高の3人が伸び伸びとできたことも要因だろう。
「今大会、チャンスはあると感じました。準決勝の桜丘戦も手応えはありましたが、相手が強かったです。昨年1年間、試合がなかった分、実績のない子たちがどこまでできるかと思いましたが、やっていくうちに良くなっていきました。
この大会を通し、自分たちには日本一になる練習と自信がまだないことがわかりました。技術よりも意識の部分です。大会を経験したからこそ、今後は意識を高めていく課題が明確になりました」(就実・安田監督)
また、シングルス(2部)では
男子は池田暁仁(関商工・岐阜)、女子は芝田有里(敦賀・福井)が優勝。
池田は得意のフォアで本坊のカットを攻略。変化がわからないボールはゆっくり入れ、ボールをコートに入れることを優先し、チャンスボールを狙い撃った。
芝田は変化カットで相手のラケット角度を狂わせて、浮いたらフォアの強打で狙うスタイルで快勝。「優勝は信じられない。まだ1年生なので、次は団体戦で選抜に出たい」と意欲的なコメント。
詳しい報道は卓球王国6月号(4月21日発売)に掲載予定
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