パリ五輪卓球競技の日本代表の戸上隼輔(井村屋グループ)、平野美宇(木下グループ)、張本美和(木下グループ)の3選手が、国際大会への出発前に羽田空港でメディアの囲み取材に応じた。
WTTコンテンダー リオデジャネイロ(ブラジル)に出場する戸上はパリ五輪への意気込みを次のように話した。
「サウジスマッシュではシングルスではカルデラノ選手(ブラジル)に負けてしまいましたが、ダブルスでは準優勝という結果を残すことができて、(ダブルスでは)満足のいく大会になりました。篠塚選手(大登/愛知工業大)とのペアリングはあまり国際大会の経験がなかったのですが、サウジでは格上のペアに勝つことができたので、流れはきていると感じています。
今のコンディション、モチベーションは充実していますし、パリに向けて残り2カ月間、結果だけを追い求めて頑張ろうという気持ちでいっぱいです。
パリでは2種目に出場させてもらうので、2つともメダルを目指します。団体戦ではチーム一丸となって金メダルを目指して頑張っていきたい。そのためにはチームランキングを4位以内にすることが重要になるので、自分たちの個人の世界ランキングをもっと上げてメダルに近づけるように頑張っていきたいです。
残り2カ月間で国際大会が5〜6大会あるので、まだまだ(世界ランキングを)上げるチャンスはあって、自分の目標である15位以内をパリオリンピックまでに達成したいと思っています」(戸上)
WTTコンテンダー 太原(中国)に出場する張本美和と平野美宇もパリへの決意を語ってくれた。
「WTTのスマッシュに出場したのはサウジが2回目で、前回のシンガポールスマッシュの成績をひとつ越えてベスト8に入れたことはすごくうれしいです。世界ランキングも上がってシードを取れたこともありますし、自分の実力としても成長を感じることができたのは良かったと感じています。
ワールドカップ後にランキングが上がってびっくりしていますが、それで満足してはいけないですし、今年の目標はトップ5入りなので、もっともっと上がっていけるようにしていきたいです。
平野選手とのダブルスについては、練習でできていても試合になるとまだ難しい部分があるので、もっと練習しようと話し合っています。オリンピックまでもっと練習をしていけば、良くなるということは自信を持って言うことができます。
(パリオリンピックでは)自分の持っている力を全部発揮して、悔いが残らないように楽しく終わりたいです」(張本)
「サウジスマッシュでは2戦目で陳夢選手(中国)に負けてしまいましたが、改めて中国選手の強さだったり層の厚さを実感しました。ダブルスでも負けてしまったので課題が残りましたし、これから(パリまでに)どのようにしていくのかを考えていかなければいけないと感じました。
パリではシングルスではメダルを獲得したいですし、団体戦では世界卓球釜山の悔しさを晴らしたいです。まずは中国まで行きたいですし、(中国に)当たることができたら勝って笑顔で終わりたいです。
(対中国を聞かれて)全体のスキルアップだったり、戦術面なども大切なんですが、まずは中国選手以外にしっかりと勝たなければいけないと思っていて、中国選手以外に勝てれば(メダルの)チャンスはあると思っています。
パリまで試合が続くので、練習ですごく取り組める時間はないのですが、私は練習でやったことを試合で使っていくことが大事だと思っているので、臆することなく試合で使っていきたいです」(平野)
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