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張本美和、WTTチャンピオンズ仁川でベスト4進出 準決勝は伊藤を破った陳幸同と対戦

大会もいよいよ最終日を迎えたWTTチャンピオンズ仁川(韓国)。昨日(5日)には男女の準々決勝が行われ、ベスト4が出そろった。

男子では、日本勢で唯一勝ち残っていた松島輝空(木下グループ)が、林昀儒(チャイニーズタイペイ)との左腕対決に1-4で敗戦。持ち味であるサービスからの展開で主導権を握れず、またラリーでも、パワードライブを打ち込む場面はあったものの、台から距離を取りながら何本でも粘り強く返球する林昀儒の守備に屈し、準々決勝敗退となった。

安定感のあるプレーで松島を下した林昀儒

敗れた松島。メンタル面での成長にも期待したい

そのほか、地元・韓国での優勝を狙う李尚洙は、林高遠(中国)に勝利して4強入り。フランチスカ(ドイツ)は、パリ五輪銀メダリストのモーレゴード(スウェーデン)とのゲームオールジュースに及ぶ大接戦を制し、準決勝進出を決めた。向鵬(中国)はカルデラノ(ブラジル)を4-1で下し、こちらもベスト4進出を決めた。

林高遠に勝利した李尚洙。地元優勝を目指す

フランチスカはモーレゴードとの激闘を制す

女子では、日本勢で勝ち残っていた張本美和(木下グループ)、大藤沙月(ミキハウス)、伊藤美誠(スターツ)が出場。最初に登場した張本は、成長著しい蒯曼(中国)を相手に、回転量のあるドライブを的確なコース取りで打ち分け、4-0で完封勝利。準決勝進出を決めた。

日本勢唯一の準決勝進出を果たした張本

一方、大藤は、2回戦で早田ひな(日本生命)を破った朱雨玲(マカオ)と対戦。2ゲームを先取する好スタートを切ったものの、3ゲーム目以降は朱雨玲の堅い守備に阻まれ、得意のパワフルなドライブが打ち抜けず、2-4で敗れた。また伊藤も、ほぼベストプレーに近い内容で陳幸同(中国)に食い下がったが、勝負どころで放った得意のフォア強打がわずかにオーバー。惜しくも準決勝進出はならなかった。

持ち味のパワフルなドライブも炸裂したが、敗れた大藤

健在ぶりを見せる朱雨玲。日本女子の主力を連破

あまくなったボールはすかさず強打で狙い打った伊藤。ベストプレーを見せるも一歩及ばず

試合後のインタビューで、勝利の要因は「坚持(頑張り抜いたこと)」と語った陳幸同

なお、本日行われる準決勝では、張本が伊藤を破った陳幸同と、朱雨玲は国家チーム時代の後輩・王芸迪(中国)と、それぞれ対戦する。

なお、本日の準決勝の対戦は以下のとおり

●女子

12:00〜 王芸迪(中国) vs.  朱雨玲(マカオ)

12:45〜 張本美和  vs.  陳幸同(中国)

●男子

13:30〜 林昀儒(チャイニーズタイペイ) vs.李尚洙(韓国)

14:15〜 フランチスカ(ドイツ) vs.  向鵬(中国)

決勝戦は、女子が19時、男子は20時に予定されている。

写真提供:WTT

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