伊藤美誠は今年5月の世界選手権で、5年間勝てなかった王芸迪(中国)を破りベスト4に進出。「相手の声も聞こえないくらいゾーンに入ってました」と振り返る(発売中の『卓球王国』インタビューより)。
かつては安定性を求めてラリー戦に挑んだが、「スマッシュや変化を活かす“自分の卓球”に戻した。安定性より確率を上げるやり方に変えた」と言う。
さらに「今は相手を見ながら自分の力を加減できるようになった。やっていて楽しい」と語り、異質攻撃スタイルを貫く。「ボールを乗っ取ってコントロールしている感覚がある」と笑顔を見せた。
代表落ちの挫折を経ても、「やめるなら東京五輪の後だと思っていたけど、今は自分がスッキリするまでやる」と断言する伊藤。
そして最後に「先のことは全く考えていない。一大会一大会、楽しさを味わいたい」と結んだ言葉に、次なる挑戦への芯の強さがにじむ。
(卓球王国9月号・卓球王国PLUSより)
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