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WTTチャンピオンズ 仁川は向鵬と王芸迪が戴冠。張本美和が3位

4月6日まで、韓国・仁川で開催されたWTTチャンピオンズ仁川。大会最終日の昨日(6日)、男女の準決勝・決勝が行われ、男子は向鵬(中国)、女子は王芸迪(中国)が頂点に立った。

〈男子〉

優勝:向鵬(中国)

準優勝:李尚洙(韓国)

3位:フランチスカ(ドイツ)、林昀儒(チャイニーズタイペイ)

男子決勝は、準決勝でフランチスカ(ドイツ)を4-2で退けた向鵬と、1回戦でF.ルブラン(フランス)、準決勝では林昀儒(チャイニーズタイペイ)を退けた李尚洙(韓国)の対戦となった。接戦も予想されたが、決勝はミスのないバックハンドで李尚洙の鋭い攻めに柔軟に対応した向鵬が4-0で完勝。林詩棟、王楚欽など、中国男子のトップが不在の中、快進撃を見せて絶対王者の地位を守り切った。

フォアハンドが持ち味の向鵬だが、決勝は手堅いバックハンドが光った

敗れた李尚洙も、地元の声援を背に準優勝と大健闘。後進に道を譲るとして、すでに代表チームの引退を発表しているが、改めて実力の高さを示す大会となった。

地元韓国の大声援に応えた李尚洙

 

〈女子〉

優勝:王芸迪(中国)

準優勝:陳幸同(中国)

3位:張本美和(木下グループ)、朱雨玲(マカオ)

一方、女子は第1シードの王芸迪(中国)が準決勝で日本勢を連破して勝ち上がった国家チームの元先輩の朱雨玲(マカオ)に4-1で勝利。決勝は、準決勝でこれまで勝利のなかったという張本美和(木下グループ)を破った陳幸同(中国)と対戦した。

ゲームカウント1-3と追い込まれた王芸迪だが、不屈の精神で3-3に追いつき、迎えた最終ゲームは6-10とマッチポイントを握られ敗戦の瀬戸際まで追い詰められたが、パワフルなフォアドライブを決めてジュースに追いつくと、さらに2点連取で逆転勝利。最後まで諦めずに食らいついた王芸迪が大逆転で優勝を決めた。

パワフルなフォアハンドが要所で決まった王芸迪

2023年のWTTチャンピオンズ フランクフルト大会以来となるWTTチャンピオンズのタイトル獲得となった

また、日本男女通じて唯一準決勝に勝ち進んだ張本美和は、準決勝で陳幸同に敗れ、ベスト4で大会を終えた。ストップ対ストップから先に仕掛けたボールにミスが続き、力強い両ハンドで陳幸同を広角に揺さぶる好プレーも随所で見せたが、コースがややあまくなり、陳幸同の鉄壁を打ち破れず、2大会連続の優勝はならなかった。

過去2度敗れている張本を破り、決勝進出を果たした陳幸同。決勝はマッチポイントを握るなど、勝機は十分あっただけに、悔しい準優勝

ベスト4の張本。陳幸同戦はラリーに持ち込む前の展開でミスが続いた

写真提供=WTT

 

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