大会最終日を迎えた第56回全国中学校卓球大会。団体戦では第2ステージの準決勝・決勝が行われ、栄えある2025年度のチャンピオンチームが決定した。
準決勝では、上宮(大阪)が野田学園(山口)を2-0まで追い詰めて決勝進出まであと一歩と迫ったが、そこから野田学園が反撃。ダブルスと4・5番で立て続けに勝利して鮮やかな逆転勝利を飾った。もうひとつの準決勝は、地元福岡の中間東が愛工大名電(愛知)にストレート勝ち。ホームの地の利を感じさせる圧勝劇だった。
【男子団体戦・準決勝】
〈野田学園 3-2 上宮学園〉
大野 -9、-9、6、8、-7 前田◯
木方 -5、9、-4、-9 劉◯
◯小路/齊藤 8、10、9 宮村/平野
◯榎本 -9、8、7、-4、7 北端
◯松山 8、6、7 吉田
準決勝トップで野田学園のエース・大野を破る金星をあげた上宮の前田。どんなボールにでも食らいつく姿勢が見事だった
0-2の劣勢の中、気持ちのこもったプレーでチームの逆転勝ちを演出した野田学園・小路(右)/齊藤ペア
〈中間東 3-0 愛工大名電〉
◯今 -6、12、-9、-8 原澤
◯𠮷田 -6、5、5、-7、10 高森
井置/吉田 -11、-7、9、-9 山崎/中野
ベンチも一丸となって雰囲気良く戦っていた愛工大名電だったが、中間東の壁を破れなかった
中間東の今は今大会絶好調。愛工大名電戦トップでも原澤を3-1で破り、チームを勢いに乗せた
決勝は、すべてのマッチが大接戦となり、互いの応援団も含めた総力戦となった。トップは野田学園の大野が粘る中間東の今を下して先制。しかし、中間東は𠮷田が鬼気迫る戦いぶりで木方とのシーソーゲームを制し、1-1のタイに戻す。3番のダブルスと4番のシングルスはいずれも中間東が1ゲーム目を奪い、ホームの勢いで押し切るかと思われたが、野田学園は今大会好調のダブルスが冷静に試合をひっくり返し、最後は4番の榎本が中間東の横田に競り勝ち、3年ぶり2回目の優勝を飾った。
【男子団体戦・決勝】
〈野田学園 3-1 中間東〉
◯大野 4、9、-10、11 今
木方 -4、-6、9、2、-8 𠮷田◯
◯小路/齊藤 -6、10、10、9 井置/吉田
◯榎本 -7、6、9、-12、8 横田
会場の中で最も気合いが入っていたのではないかと思われるほどのエネルギーで戦い、2番で野田学園の木方に勝利した中間東・𠮷田
準決勝では思わぬ敗戦を喫した野田学園のエース・大野だったが、決勝トップでは中間東のラッキーボーイ・今を沈める殊勲で優勝に貢献
優勝を決めたあと、肩を組んで喜びを分かち合う野田学園チーム。指導者も含め、のびのびと卓球を楽しんでいる様子がうかがえた
※今大会の模様は9月22日発売の卓球王国11月号にて詳報します
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