WTT女子ファイナルズの大会2日目、午後のセッションでは女子シングルス準々決勝2試合、女子ダブルス準々決勝2試合が行われた。
●女子シングルス準々決勝
陳幸同(中国) 9、4、5 王曼昱(中国)
●女子シングルス準々決勝
王芸迪(中国) 6、8、−9、8 張瑞(中国)
ともに中国勢対決となった女子シングルス準々決勝の2試合は、陳幸同と王芸迪が大会最終日の準決勝進出を決めた。
陳幸同は打球点の高いバックハンド連打で王曼昱を制圧。回転量の多い王曼昱のバックドライブを上からバックカウンターで攻め立て、バック対バックが起点のラリーで圧倒的な得点率を誇った。王曼昱がたまらずフォアに回したボールも、ストレートに攻めて再びバック対バックのラリーに戻し、主導権を譲らず。
王曼昱は3ゲーム目、1−4でタイムアウトを取るも、一気に1−8まで離された。珍しくバックサービスを出す場面もあり、「打つ手なし」という敗戦。最近の王曼昱は強さともろさが同居している。
王芸迪と張瑞の強打者対決は、王芸迪が前陣でのコンパクトなバックドライブで、張瑞のバック表ソフトの連打をうまくさばいた。低くすべるような縦回転サービスをロングサービスを混ぜながら出し、張瑞に台上で先手を取らせず。張瑞も飛び込みざまのフォアフリック強打など、思い切った攻めで3ゲーム目を奪ったが、試合の主導権は最後まで王芸迪が握っていた。
●女子ダブルス準々決勝
李昱諄/鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 9、8、2 杜凱琹/朱成竹(香港)
●女子ダブルス準々決勝
王曼昱/孫穎莎(中国) 9、7、8 C.シェルベリ/ベルクストレム(スウェーデン)
女子ダブルスはチャイニーズタイペイの李昱諄/鄭怡静と、2019・2021年世界選手権2連覇の王曼昱/孫穎莎が準決勝進出を決めた。李昱諄/鄭怡静は李昱諄がレシーブからスイングスピードの速いバックハンドで香港ペアを押し込み、鄭怡静は中陣からでも強烈な両ハンドドライブを打ち込んだ。男子のペアにも引けをとらないような攻撃力を見せた。
王曼昱/孫穎莎は、右シェークドライブのシェルべリと右シェークカットのベルクストレムの変則ペアに勝利。ループドライブに対するシェルベリのカウンタードライブは強烈で、中国ペアも何度も打ち抜かれていたが、孫穎莎/王曼昱は孫穎莎がよく動いてチャンスメイクに徹し、王曼昱の両ハンド強打を引き出した。
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