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日本勢が躍動!シングルスで松島輝空、橋本帆乃香が戴冠!WTTコンテンダー 太原

4月8日〜13日にかけて、中国山西省の省都・太原で開催されたWTTコンテンダー太原。日本からは男女合わせて13選手が参戦し、地元中国勢も多く出場した中、男子シングルスで松島輝空(木下グループ)、女子シングルスで橋本帆乃香(デンソー)が優勝を果たした。

〈男子シングルス〉
優勝:松島輝空(木下グループ)
準優勝:安宰賢(韓国)
3位:向鵬、陳垣宇(ともに中国)

男子シングルス王者の松島は、2回戦で徐海東、準々決勝で周啓豪、準決勝ではWTTチャンピオンズ仁川(韓国)の男子シングルスを制した向鵬と、中国勢を3連続で退けて決勝に進出。

決勝では、第1シードとして安定した勝ち上がりを見せた安宰賢(韓国)と対戦。松島の豪快なフォアドライブの連打を堅実に打ち返すなど、元世界卓球3位の実力を見せつけられ、試合は3-3の最終ゲームへもつれ込んだ。松島が中盤から突き放して9-4とリードするも、9−9に追いつかれる苦しい状況。しかし、最後まで集中力を切らさず、10-9、11-10と迎えた2度目のマッチポイントで中陣対中陣のフォアでの打ち合いを制して勝利。松島はWTTシリーズのシングルスで初のタイトルを手にした。

激闘を制した松島。最終ゲームは終盤で追い上げられたが、最後まで投げ出さず粘って勝利を掴んだ

松島のベンチに入ったのは男子JNT監督に就任した森薗政崇。選手に負けない声量で松島を鼓舞した

攻撃的なプレーで頂点に迫った安宰賢。優勝はならずも存在感を見せた

〈女子シングルス〉
優勝:橋本帆乃香(デンソー)
準優勝:朱雨玲(マカオ)
3位:覃予萱、陳熠(ともに中国)

女子シングルスを制した橋本は、1回戦の朱成竹(香港)戦から決勝まで、ゲームを落とすことなくストレートでの勝利を収め、今大会、完全優勝を成し遂げた。

決勝は、今大会の第1シード・銭天一(中国)、そして横井咲桜(ミキハウス)らを退けて勝ち上がった朱雨玲(マカオ)と対戦。カット打ちのうまさに定評のある朱雨玲に対し、勢いのあるロングサービスや横回転系のツッツキを織り交ぜてミスを誘い、機を見てバック面の表ソフトで狙い打つなど、多彩な技術で得点につなげた。

完全優勝を果たした橋本。前後の揺さぶりにもしっかり対応し、隙のないプレーで頂点を極めた

今大会でもさすがの強さを見せて決勝に進出した朱雨玲

なお、その他の種目の入賞者は下記のとおり

〈男子ダブルス〉
優勝:徐瑛彬/向鵬(中国)
準優勝:黄鎮廷/陳顥樺(香港)
3位:袁励岑/周啓豪(中国)、安宰賢/林鐘勲(韓国)

男子ダブルスを制した徐瑛彬(左)/向鵬(中国)

〈女子ダブルス〉
優勝:金娜英/柳韓娜(韓国)
準優勝:陳熠/徐奕(中国)
3位:朱成竹/呉詠琳(香港)、覃予萱/縦歌曼(中国)

女子ダブルス優勝の金娜英(左)/柳韓娜(韓国)

〈混合ダブルス〉
優勝:林鐘勲/金娜英(韓国)
準優勝:薛飛/銭天一(中国)
3位:袁励岑/陳熠(中国)、朴康賢/柳是宇(韓国)

混合ダブルス優勝の林鐘勲/金娜英(韓国)

写真提供:WTT

 

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