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張本美和が単複二冠、混合複で英田理志/橋本帆乃香が初V!WTTスターコンテンダー フォズ・ド・イグアス

7月30日〜8月3日にかけて、ブラジルのフォズ・ド・イグアスで開催された『WTTスターコンテンダー フォズ・ド・イグアス』。日本からは男女11選手が同大会に参戦し、女子シングルスで張本美和(木下グループ)が優勝。張本は大藤沙月(ミキハウス)とのペアで女子ダブルスでも頂点に立ち、先週行われたWTTコンテンダー ブエノスアイレス大会に続く単複二冠を達成した。

また、混合ダブルスでは英田理志(日の出医療福祉グループ)と橋本帆乃香(デンソーポラリス)のカットペアが決勝でインドペアを退けて優勝。日本勢が3種目制覇と活躍が光った。

 

〈女子シングルス〉
優勝:張本美和(木下グループ)
準優勝:長﨑美柚(木下アビエル神奈川)
3位:橋本帆乃香(デンソーポラリス)、大藤沙月(ミキハウス)

日本勢が4強を独占した女子シングルス。優勝した張本は、準決勝で橋本と対戦し、ゲームカウント2-0リードから2-2に追いつかれ、最終ゲームも1-4と序盤でリードされる苦しい展開となったが、最後は鋭いバックドライブを振り抜いて、11-9で逃げ切って勝利。

続く決勝では、佐藤瞳(日本ペイントグループ)、鄭怡静(チャイニーズタイペイ)にそれぞれ3-1で勝利し、準決勝では穴のない両ハンドで大藤を完封した長﨑美柚(木下アビエル神奈川)と対戦。互いに譲らない展開が続き、ゲームカウント2-2となったが、5・6ゲーム目は勝負どころを押さえた張本が4−2で勝利。2025年に入り、4度目のWTTシリーズシングルスのタイトルを手にした。

充実の心技体智で女子シングルスを制した張本美和

ミスの少ない両ハンドドライブで決勝進出と強さを見せた長﨑美柚

 

〈女子ダブルス〉
優勝:張本美和/大藤沙月(木下グループ/ミキハウス)
準優勝:金娜英/柳韓娜(韓国)
3位:朱芊曦/李恩惠(韓国)、横井咲桜/佐藤瞳(ミキハウス/日本ペイントグループ)

女子ダブルス優勝の張本/大藤は、準々決勝で鄭怡静/黄愉倢(チャイニーズタイペイ)にゲームカウント1-2の10-11とマッチポイントを握られ、最終ゲームも2-6ビハインドと苦しんだが、逆転勝利。続く準決勝・決勝は韓国ペアとの対戦となったが、尻上がりに調子を上げ、決勝は金娜英/柳韓娜(韓国)をストレートで下した。張本/大藤はペアを結成したWTTスターコンテンダー リュブリャナ大会から4大会連続での優勝と安定した強さを見せている。

4大会連続Vと強さの光る張本美和(右)/大藤沙月

 

〈混合ダブルス〉
優勝:英田理志/橋本帆乃香(日の出医療福祉グループ/デンソーポラリス)
準優勝:シャー/チタレ(インド)
3位:呉晙誠/長﨑美柚(韓国/木下アビエル神奈川)、タッカー/ゴーシュ(インド)

 

混合ダブルスでは今大会がペア初結成となった英田/橋本のカットペアが優勝。準決勝では呉晙誠(韓国)/長﨑の国際ペアを3-0で退け、決勝では第1シードのシャー/チタレ(インド)と対戦。ゲームカウント1-2と追い込まれたものの、カットの変化でうまくミスを誘って4ゲーム目を奪い返すと、最終ゲームはバックサービスでエースを連発するなど一方的な展開で11-2で勝利。初結成・初優勝を果たした。

守備範囲の広いカットと精度の高い攻撃を武器に頂点へ駆け上がった英田理志/橋本帆乃香

 

なお、男子シングルス・ダブルスの入賞者は下記のとおり

〈男子シングルス〉
優勝:カルデラノ(ブラジル)
準優勝:ドゥダ(ドイツ)
3位:呉晙誠(韓国)、オフチャロフ(ドイツ)

男子シングルスは地元ブラジルのカルデラノが凱旋V。第1シードとして準決勝まで危なげない勝ち上がりを見せ、決勝ではドゥダとの最終7ゲームにもつれ込む激闘を制した

〈男子ダブルス〉
優勝:ドゥダ/チウ・ダン(ドイツ)
準優勝:シャー/タッカー(インド)
3位:黄彦誠/郭冠宏(チャイニーズタイペイ)、テオドロ/イイヅカ(ブラジル)

男子ダブルス優勝のドゥダ(左)/チウ・ダン

写真提供:WTT

 

 

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