上田仁がブンデスリーガ挑戦1年目を終えた。
2023-2024シーズン後半戦からTSVバート・ケーニヒスホーフェンに合流し、主軸としてチーム初のプレーオフ進出に貢献した。日本では卓球から離れた時期もあった。ドイツ行きの直前にはブンデスリーガ前半戦の出場機会を失うアクシデントにも遭っている。
逆境の中でもがき、覚悟を決めて新たな卓球人生を切り拓いた上田仁と家族の物語が本日発売の卓球王国8月号に掲載されている。
スポーツライターの高樹ミナさんが現地でチームに帯同しつつ密着取材を行った。
上田仁のいる「バート・ケーニヒスホーフェン」はチーム初のブンデスリーガ1部リーグのプレーオフ(ベスト4)進出を決めた。人口6000人の小さな町の卓球クラブ。このプレーオフ準決勝のホームマッチに駆けつけた観客は1000人を越えた。
しかも、相手は名門「ボルシア・デュッセルドルフ」。ホームマッチでこの名門クラブに勝ち、上田は2点奪った。いきなり1番で欧州の皇帝、ティモ・ボルを破った上田に地元の応援団は熱狂し、ヨーロッパの卓球ファンは日本から来たサムライに驚いただろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「家族とドイツまで来た集大成じゃないけど、『あっさり終わるわけにはいかない』という気持ちで試合をしていました」─上田
「人は物質的に恵まれた環境下だと足りない物を探すけれど、最初からなければ、そこにある物で工夫し、満たされる」─上田
「年齢を言い訳にするとか『できない』という発想が消え『自分はできる』と思い込めるようになりました」─上田
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上は記事の文中でのコメント。上田と家族の物語は最新号で6ページにわたり掲載。
◉ 上田仁 うえだ・じん
1991年12月10日、京都府生まれ。青森山田中・高→青森大→協和発酵キリン。09年世界選手権日本代表、18年男子W杯団体銀メダル。全日本ジュニア2連覇、全日本選手権3位。全日本学生選手権優勝、全日本社会人選手権優勝(4回)。18年3月よりプロ選手として活動し、23年夏からはドイツを拠点にプレーしている
ツイート