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インカレは明治大が5年ぶりV、神戸松蔭女子学院大が初優勝

第91回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部)、通称「インカレ」が、2022年7月6〜9日に愛知・スカイホール豊田で開催された。

男子は2連覇中の愛知工業大が準決勝で中央大を3−0で下して決勝へ。そして明治大は準決勝で日本大を3−2の接戦の末に下しての決勝進出。昨年同様の本命対決は、ラストまでもつれる大激戦となった。
1番では、準決勝ラストで勝利をあげた明治大・宮川が、チームに勢いをつけたかったが、篠塚のプレーが冴えて左腕対決を制し、愛工大が先制。2番では準決勝で敗れた明治大・宇田が、悔しさを晴らすプレーで谷垣を退ける。1−1で迎えたダブルスは、戸上・宇田より安定したプレーを見せた愛工大の田中・篠塚に軍配。4番は戸上が田中とのエース対決を制して、2−2となりラスト5番勝負へ。今大会初出場となった明治大・手塚が、出足から持ち味のスマッシュを連発。中高時代から数多くの愛工大名電勢を沈めてきた手塚が、大一番での起用の期待に応え、会心のプレーで田原を3−1で下して優勝を決めた。5年ぶり(2020年の中止を除き4大会ぶり)の優勝に、明治大は歓喜にわいた。

●高山監督コメント
本当に嬉しい。準決勝は宇田が本来のパフォーマンスができずにラストまでもつれた。決勝ももつれたが、誰かが負けたら誰かが勝つというように補えた。戸上と宇田をメインにしながらも、松田、宮川、手塚も活躍した。チーム力、チームワークが良かったから優勝できたと思う。手塚は出すとしたら決勝だと思っていた。一人ひとりが勝ちたいという思いがあり、キャプテンとマネージャーとメンバーを中心にチームワークが良かった。去年負けて、今年は絶対に優勝したいという思いがあったのが勝因。

男子決勝 明治大 3−2 愛知工業大
宮川 1−3 篠塚○
○宇田  3−1 谷垣
戸上・宇田 1−3 田中・篠塚○
○戸上 3−0 田中
○手塚 3−1 田原


男子以上に混戦模様の女子は、準決勝で愛工大を苦戦の末に3−1でくだした神戸松蔭女子学院大、そして準決勝で東洋大に3−1で勝利した立命館大という、関西勢同士の決勝が実現。どちらが勝っても初優勝という対決だ。
1番のエース対決は、神戸松蔭・鶴岡菜が持ち味のラリー力を見せる。準決勝で東洋大・岡崎に勝利するなど、チームを牽引してきた立命・田村に対して快勝した。2番では立命の山本が、安定したカットと随所で見せる反撃で、追いすがる木塚を振り切っての勝利。1−1で迎えたダブルスは、準決勝で大逆転勝ちを見せた神戸松蔭の枝廣・鶴岡菜に対し、田村・河野が会心のプレーで勝利。4番では枝廣が貫禄のプレーで丸を寄せ付けずに、2−2へ。そしてラストは田村とともに立命を引っ張ってきた河野が優勢だったが、1年・鶴岡美の打ちミスが減るとともに、河野もプレーが消極的になって流れは逆転。最終ゲームにもつれたが、最後は一気に鶴岡美が攻め立てて勝利。昨年準優勝だった神戸松蔭は、感涙の初優勝となった。

●寺田監督コメント
ずっと優勝を目指してきたけど、まさか本当に優勝できるとは思っていなかったので嬉しい。と言いながらも、どこかで少し優勝するかもとは思っていたかな(笑)。でもめちゃめちゃ嬉しいです。決勝は何回も心が折れそうだったけど、チームワークがずば抜けているので、私はどーんと構えていました。今まで繋いできてくれた先輩たちの力もあるが、4年生の団結力がすごく、「優勝チームに育てるんだ」と、まとまって努力してきたのが結果につながった。他に苦しかったのは愛工大戦。愛工大さんは強いのもわかっていたし、意識しながら練習してきた。対戦したかったし、試合させてもらって楽しかった。関西同士の決勝のやりづらさは少しありました。立命さんも強いチームで、去年のインカレ予選で負けている。挑戦する気持ちを持ちつつできたと思う。次は全員で全日学に出場するのが目標です。

女子決勝 神戸松蔭女子学院大 3−2 立命館大
○鶴岡菜 3−0 田村
木塚 2−3 山本○
枝廣・鶴岡菜 1−3 田村・河野○
○枝廣 3−0 丸
○鶴岡美 3−2 河野

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