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インタビュー

【PEOPLE】「宮崎県と卓球に対する恩返しの気持ちで仕事をしています」宮崎県卓球協会理事長・吉薗孝雄

●3年間の浪人を経て教師の道へ。部活の顧問を続けられる一番の要因は「家族の理解」 

ーーー大学卒業後は教員になられました。きっかけなどはあったのでしょうか?

吉薗:大学入学当初はただ漠然と、スポーツ関係の仕事に付きたいと思っていました。でも、大学4年生の時に教育実習に行って様々な生徒と触れ合うことで教師になりたいという気持ちが強くなりましたね。教師になるために3年間浪人して、採用試験も4回受けた。それまでいろいろなアルバイトをしましたが、教師を諦めようと思ったことはなかったです。浪人期間は卓球からも離れていました。

 

ーーー現在の勤めている延岡高校は何校目の勤務校ですか?

吉薗:5校目です。最初の勤務校は宮崎商業高で、配属された時には卓球部になることが決まっていました。宮崎商業高では当時女子が強かったので、女子をメインで教えていました。女の子ということもあって、うまく行かない時もありましたね。2校目に配属された門川高校には卓球部がなかったのですが、私が作りました。徐々に部員が集まってきて、団体戦にも出れるようになりました。宮崎商業高や門川高もそうですが、今まで私が配属された高校は基本的に県でベスト4には入っています。

 今年度から配属になった延岡高校も、今の3年生が強くて2年前には九州大会にも出場しています。進学校のため、部活と勉強を両立しないといけないので大変ですが、短い時間の中で考えて、いかに集中して効率よく練習をするかを大切にしています。

 

ーーーこれだけ長い間卓球部の顧問をしていると、最初の教え子はもう立派な大人ですよね。

吉薗:最初の教え子はもう40代になりますかね。試合に行くと、教え子の子どもが高校生になって試合に出場していたりします。そういうのを見るとうれしいですね。

 

ーーー部活の顧問は大変なことも多いかと思います。なぜ続けられるのですか?

吉薗:一番は家族の理解です。平日も休日も関係なく部活はあるので、家族の理解がなかったら続けることはできていないと思います。

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