7月22日〜27日にかけて、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されたWTTコンテンダー・ブエノスアイレス。日本からは男女11選手が出場した同大会で、張本美和(木下グループ)が女子シングルス、そして大藤沙月(ミキハウス)との女子ダブルスで優勝し、今大会で2冠を達成した。また、男子ダブルスで濵田一輝/小林広夢(早稲田大/ファースト)が初優勝、男子シングルスでも及川瑞基(岡山リベッツ)が決勝進出を果たすなど、日本選手が大活躍した。
〈女子シングルス〉
優勝:張本美和(木下グループ)
準優勝:鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
3位:蘇籽童(香港)、朱芊曦(韓国)
女子シングルスを制した張本は、準々決勝で佐藤瞳(日本ペイントグループ)との日本勢対決に3-1で勝利。続く準決勝では快進撃を見せた香港の16歳・蘇籽童との接戦の第1ゲームを制し、3-0で下した。決勝では強打者・鄭怡静(チャイニーズ・タイペイ)と対戦。互いに2ゲームずつ奪い合い、迎えた第5ゲームは点差が開かず、7-7まで一進一退の展開が続いたが、3球目攻撃で一気に3点を連取してゲームポイントを握ると、11-8で奪取。続く第6ゲームも、レシーブやラリーで攻撃的な姿勢を貫き、出足で突き放して11-4で勝利を手にした。
優勝を決め、笑顔でベンチに振り返った張本美和
〈男子シングルス〉
優勝:カルデラノ(ブラジル)
準優勝:及川瑞基(岡山リベッツ)
3位:篠塚大登(愛知工業大)、タッカー(インド)
男子シングルスでは、及川が準優勝と大健闘。直近で出場したWTTでは、WTTスターコンテンダー リュブリャナ大会は予選ラウンドで敗退し、WTTコンテンダー ザグレブ大会では予選を突破するも1回戦で戸上隼輔(井村屋グループ)に敗れて早期敗退していたが、今大会では2回戦で呉晙誠(韓国)をゲームカウント0-2から逆転で破って波に乗り、準々決勝でベルテルスマイヤー(ドイツ)、準決勝でタッカー(インド)を下して決勝に進出。決勝では世界選手権2位の実力者・カルデラノ(ブラジル)に敗れたものの、国際大会の舞台で再び存在感を放った。その他、日本男子では篠塚大登(愛知工業大)が3位に入った。
男子シングルス優勝のカルデラノ(左)と同準優勝の及川
国際大会で再び実力を証明した及川
〈男子ダブルス〉
優勝:濵田一輝/小林広夢(早稲田大/ファースト)
準優勝:ジェイン/バッタチャルジー(インド)
3位:宇田幸矢/吉山僚一(協和キリン/日本大)、シフエンテス/ロレンツォ(アルゼンチン)
また、男女ダブルスの2種目でも日本勢が優勝。男子ダブルスを制した濵田/小林は今大会予選から出場し、準決勝では宇田幸矢/吉山僚一(協和キリン/日本大)との日本対決、決勝ではインドペアに勝利。今大会が初のWTT参戦となった小林は初出場・初優勝を達成した。
男子ダブルスで初優勝を果たした濵田(左)/小林
〈女子ダブルス〉
優勝:張本美和/大藤沙月(木下グループ/ミキハウス)
準優勝:横井咲桜/佐藤瞳(ミキハウス/日本ペイントグループ)
3位:オルテガ/ベガ(チリ)、黃怡樺/陳琦媗(チャイニーズタイペイ)
女子ダブルスでは、WTTリュブリャナ大会で初結成・初Vを果たした張本/大藤が圧巻の強さで決勝までゲームを落とさずに勝ち上がり、日本対決となった横井咲桜/佐藤瞳(ミキハウス/日本ペイントグループ)との決勝にフルゲームで勝利。WTT3度目の頂点に輝いた。
3大会連続で頂点に立った張本(右)/大藤
〈混合ダブルス〉
優勝:カルデラノ/B.タカハシ(ブラジル)
準優勝:デサイ/ゴルパデ(インド)
3位:ゴメス/オルテガ(チリ)、バッタチャルジー/A.ムケルジ(インド)
混合ダブルス優勝:カルデラノ(左)/B.タカハシ。カルデラノは男子シングルスと合わせて2冠を達成
写真提供:
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