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全日本団体、男子は東京アートが2大会連続の優勝

2年ぶりに開催された全日本選手権大会(団体の部)が栃木県鹿沼市で開催された。新型コロナウィルスの影響により無観客試合になったが、選手たちは闘志を出し、熱い戦いが繰り広げられた。

男子は東京アートが高木和、小西のベテランが奮起し、2年ぶり2大会連続の優勝(前回大会は新型コロナにより中止)を飾った。

 

●準々決勝
東京アート 3−2 日鉄物流ブレイザーズ
協和キリン 3−0 クローバー歯科カスピッツ
明治大 3−0 愛工大名電高
愛知工業大 3−0 ジュニアナショナルチーム

 

●準決勝
東京アート 3−0 協和キリン
愛知工業大 3−1 明治大

 

●決勝
〈東京アート 3−2 愛知工業大〉
 高木和 4、−8、−6、−4 曽根○
○小西 9、3、9 田原
○坪井 10、10、9 中村
 小西 −7、−8、5、−9 曽根○
○高木和 8、12、7 田原

 

前回チャンピオンの東京アートは、競り合いが予想された準決勝で協和キリンをストレートで下して決勝へ。1番で高木和が平野に勝ったことでチームに勢いがついた。

もうひとつの準決勝は、今年のインカレ決勝と同じカードで愛知工業大対明治大。両チームともエースと2番手が不出場の中、愛知工業大が曽根に活躍でインカレに続いて明治大を破った。

 

決勝は、1番で高木和が曽根に敗れたが、2番で小西(旧姓・吉田)が好調の田原を一蹴。小西は変化激しい田原の巻き込みサービスに手こずるかと思われたが、ストップをやめてツッツキでのレシーブを多めにしたことでラリー戦に持ち込むことができた。

打ち合いでの「馬力」はまだまだ健在の高木和

 

40歳の小西はエースポジションで大活躍した

 

3番で坪井が中村の猛攻をかわして東京アートが王手をかけたが、4番で小西が曽根に敗れてラストへ。曽根はチキータ、バックドライブともファーストタッチ(最初の1球目)でストレートに打つことができ、高木和、小西ともそのストレートのボールへの対応ができずに敗れた。

5番のラストは高木和が田原のサービスに手こずりながらも、ラリー戦に持ち込んで得点を重ねてストレート勝ち。33歳の高木和、40歳の小西とベテランが奮起し、団体日本一を守り抜いた。

連覇を達成した東京アート

 

◆東京アート・大森監督インタビュー

「終わってみると勝つべき選手が勝ってくれました。今大会は他チームの戦力が本来のものではないチームが多かったので、その中で優勝できたことはうれしいです。

全体を振り返ると準決勝の協和キリン戦の1番で高木和が平野選手に勝ってくれたのが大きい。3番の坪井に2−0で回すのと、1−1で回すのとでは(坪井のメンタルが)だいぶ変わってきますので」

 

2位の愛知工業大は、アジア選手権に出場して隔離中の木造、海外リーグに参戦して今大会に出場できない田中、高見の3選手が不出場の中、曽根と田原が力を見せて決勝まで勝ち上がってきた。特に曽根は準決勝、決勝でそれぞれ2得点を叩き出すなど強さを見せた。

ポテンシャルの高さを見せた曽根

 

田原の活躍も見逃せない

 

開催地、鹿沼市出身の平野は準決勝で手痛い負けを喫した

明治大を牽引した宮川

 

 

 

 

 

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