韓国の申裕斌がパリ五輪で活躍し、メダルを2個獲得し、「国民の妹」として人気を博し、韓国は卓球ブームになっている。韓国の卓球関係者も「昔の日本の愛ちゃんブームを見てるようだ」と感じるほどの熱気らしい。
それは地元パリで、フェリックス・ルブランと男子団体で2個の銅メダルを獲ったフランスやスウェーデンも同じ現象になっているとのこと。
特に地元フランスでは連日卓球会場は満員で、パリ五輪後もフランスチームやルブランはメディアに引っ張りだこの状態だったと言われている。
フランス卓球協会と「チーム・ルブラン」のコンサルタントを務めているミッシェル・ブロンデル氏(元フランス監督)にインタビューを行った。
「フェリックスは接戦ではあえて緊張を高め、良い集中力でプレーでき、同時にプレーを楽しむことができる。そして、決して諦めない非常に強いメンタルを持っている」と17歳の銅メダルを称賛している。
そして今から4年前に13歳のフェリックスを初めて見た時のエピソードも興味深い。
世界の卓球シーンで注目されたのは3年ほど前だが、そこから急激に力をつけたルブラン兄弟。そしてペンホルダーのフェリックスには熱い視線が集まっている。現地で観戦し、テレビ局のキャスターを務めた水谷隼さん(元五輪金メダリスト)は「フェリックスはレシーブが非常にうまい。繊細なタッチがあり、相手が3球目攻撃で攻め込む場面が少ない。相手のサービスの回転が見えているのだろう。サービス、レシーブのうまさは光っていた」と絶賛した。
フランスにも卓球ブームが訪れ、何やら子どもたちにはペンホルダーが増えているらしいが、この真偽のほどは実際にフランスのクラブチームに行ってみないとわからないだろう。
ミッシェル・ブロンデル氏のインタビュー「メダル獲得で、フランスのメディアはルブラン兄弟の物語を書き始めた」は明日、卓球王国PLUSで独占記事として掲載される。
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