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Tリーグ

岡山最終戦を飾れず。ファンに感謝

岡山リベッツ 1-3 木下マイスター東京
6勝15敗 15勝6敗
1 町飛鳥 9-11 10-11 丹羽孝希
三部航平 田添健汰
2 吉村和弘 11-6 5-11 6-11 11-9 9-11 大島祐哉
3 三部航平 6-11 9-11 4-11 丹羽孝希
4 吉田雅己 11-8 11-9 11-8 侯英超

岡山リベッツ、今シーズン最終戦。
相手の木下マイスター東京は昨日の試合でシーズン1位が決定し、ファイナルへ進むことが決定している。岡山リベッツもこの試合に勝っても順位(4位)は変わらない。しかし、大勢集まったファンの前で最後に一花咲かせて、来シーズンへの弾みにしたい。
会場となった岡山武道館には今シーズンのホームマッチ最多の1358人のファンが集結。大声援でセカンドシーズンを見届ける。
ダブルスは木下ペアが先勝。丹羽のサービスが効き、田添の強打につなげていく。後半の点数が競っている時に田添の強気のカウンターが炸裂している。コースを読む力、相手を見る力がある田添。さすがは全日本混合ダブルスで3度の優勝を数えるスペシャリストだ。
昨日勝ち星をあげた岡山ペアだったが、今日は大きなラリーに持ち込めず。自分たちの展開にならなかった。
「昨日のぼくらと逆で最後にミスをしてしまった。相手が簡単なミスをしてくれないので、無理に攻めてしまった感があります」(三部)

「昨日勝っていたのもあり、強気に行き過ぎた」と三部


ダブルス巧者のふたりがさすがの活躍


続く2番は大激戦。
序盤は大島の決まっていたが、徐々に吉村の動きも良くなり、見応えのある打撃戦へ突入。最終ゲーム、吉村がリードするも大島がフットワークを活かしたスーパープレーで盛り返す。決めきれなかった吉村の隙を見逃さず、大島が熱戦をもぎ取った。「最後の相手のファインプレーで持っていかれました」と吉村。

勝負強さを見せた大島


3番は丹羽が三部の持ち味を出させつつ、要所はしっかりと封じて完勝。丹羽はレシーブとバックのラリーで三部を振り回した。三部は力が入っていたのか、中陣から無理に攻めるボールも増えていき、丹羽のペースに乗ってしまった感がある。

「丹羽さんのボールは嫌いじゃない。だからといって打ちにいきすぎてしまった」


丹羽、華麗に勝利


しかし、ラストは吉田が意地の試合で侯英超を下し、チームは負けはしたが、ファンの前で勝利をもぎ取り、会場を盛り上げた。

 
試合を終えた白神監督のコメント。
「1戦1戦が厳しい戦いだった。でも後半2連戦でカットマンに勝てたことが収穫でした。木下さんから1点もぎ取れた。ダブルスは2ゲーム目の三部が勝負にいって、ミスしてしまった。でもそれは勝負にいったので仕方がない。
長いシーズン、結果は4位で、勝敗は離されたけど、VMでの負けが多いので本当に紙一重でした。あまりフルメンバーで戦えなかった中、よく戦ったと思います」
 
試合後には選手一人ひとりがファンに感謝を伝え、岡山リベッツのセカンドシーズンが終わった。
「次のシーズンは新しい岡山リベッツを見せたいと思います」と宣言を残して。

羽場誠球団社長が挨拶


上田は感極まり、涙で感謝の言葉を伝えた


そして木下マイスター東京はリーグ1位でファイナルへ進出。
「今はこの3文字しかない。二・連・覇 それだけです」(邱建新監督)

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