卓球のラケットは、木製のラケット本体に、ゴムの板=「ラバー」が貼られてできています。本格的に卓球をやる場合、ラケットとラバーは別売りの物を使い、貼り合わせて使います。ラケットは長く使えますが、ラバーは消耗品。使用頻度や打ち方にもよりますが、初心者が部活動などで練習する場合は、数カ月程度でラバーを貼り替えると良いでしょう。
さて、卓球のラバーには、種類がたくさんあって、それぞれ性質が異なります。ここでは、大まかな分類を紹介。そして「裏ソフト」というラバーがオススメな理由を説明していきます。
表面が平で、最も回転がかかるラバー。スピードも出るので、攻撃から守備まで、あらゆる技術が可能。現在、主流のラバーであり、トップ選手の中では裏ソフトを両面または片面に使用する選手がほとんど。
表面に低めの粒があるラバー。裏ソフトほど回転はかからないが、その分、相手の回転の影響も受けにくい。早いタイミングでの攻撃(速攻)や、無回転(ナックル)の球質が武器になる。
表ソフトの粒が細長くなったのが「粒高ラバー」で、相手のボールの回転を残して返球でき、独特な変化を生む。裏ソフトと見た目は同じだが、表面がツルツルで極端に滑りやすい「アンチスピンラバー」や、表ソフトのトップシートのみ(スポンジなし)のような「一枚ラバー」もあるが、使用者は少ない。
卓球の最大の特徴と言ってもいいのが「回転」。裏ソフトは、回転をかける感覚を一番覚えやすいラバーなので、「卓球を知るには裏ソフトを使うべし!」なのです。
また裏ソフトは、あらゆる技術が可能な「オールラウンドなラバー」です。そのため、様々な技術を練習する必要がある初心者から、オールラウンドなプレーをするトップ選手まで、幅広い選手に使われるのです。
初心者はまずは裏ソフトからスタートし、目指す戦型(プレースタイル)が決まってから、必要に応じて他のラバーに変えれば良いでしょう。
実際には、同じ裏ソフトの中でも「テンション系」「粘着性」などタイプは何種類かに分類できます。各メーカーからたくさんの商品が出ていて、「どれを選べば良いかわからない」と思うでしょうが、初心者の場合、卓球専門店でオススメしてくれる扱いやすいラバーを選べば間違いないでしょう。
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