WTTチャンピオンズに初出場となった橋本帆乃香(デンソーポラリス)は、初陣を見事な勝利で飾った。相手は世界ランキング12位の鄭怡静(チャイニーズタイペイ)。試合の出足からミスのない完璧なプレーで主導権を握った。次戦は、孫穎莎(中国)と朱芊曦(韓国)の勝者と対戦する。
篠塚大登(愛知工業大)は、韓国の新鋭であり、エース格に成長した世界ランキング16位の呉晙誠(オ・ジュンソン)と対戦。呉は、かつてのメダリスト・呉尚垠(オ・サウン)を父に持ち、両ハンドからのパワープレーはまさに父譲り。篠塚はレシーブに苦しみ、ラリー戦でも思うような展開に持ち込めなかった。このあと篠塚はドイツに渡り、1シーズン、ブンデスリーガで戦う予定だ。
「チャンピオンズに出場できてうれしいし、そこで勝てたことも良かったです。ミスは少なく抑えられましたが、唯一の反省点は、10−5から安易に打ってしまって流れを変えかけたこと。日本語の応援には安心感があって、日本での試合はやはり格別です。
(次戦はおそらく孫穎莎か)世界ランキング1位の選手と戦えるなら、カットマンにしかできないような戦い方を見せたいし、楽しみながらプレーしたいと思います。
(デンソーへの移籍について)ミキハウスではTリーグとWTTを並行してやっていましたが、もっと国際大会に出場して、卓球人生を悔いなく終えたいと思いました。そのために世界ランキングを上げたかったんです。今は自分で判断して試合を組めているので、それが今のランキングにもつながっていると思います」
勝利後のインタビューを受ける橋本。「応援が力になった」と観客への感謝の言葉
篠塚大登のコメント
「1ゲーム目で迷ってしまい、それ以降のゲームではやるべきことは分かっていたんですが、力が入りすぎてしまいました。相手は去年より攻めが速くなっていて、試合の中でうまく対応できませんでした。
(ドイツでは)レシーブからの展開が課題なので、そこをしっかり練習していきたいです。攻めのテンポも速くしたいのですが、まだうまくいっていません。試行錯誤しているところです」
19歳の呉晙誠(韓国)に敗れた篠塚
呉晙誠が篠塚を破った瞬間
大勢のファンをバックにディアスを下した王曼昱
●男女1回戦(ROUND32)
向鵬(中国)3 (3、−9、2、6) 1 O.アサール(エジプト)
陳幸同(中国)3(6、4、5)0ユエン・ジアナン(フランス)
チウ・ダン(ドイツ) 3(9、9、7)0黃鎮廷(香港)
王曼昱(中国) 3(5、−5、3、6)1 A. ディアス(プエルトリコ)
ジャー(アメリカ)3(−9、12、7、8)1 ゴーズィ(フランス)
橋本帆乃香(日本)3(2、4、8)0 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
呉晙誠(韓国) 3(7、−9、5、10)1 篠塚大登(日本)
リウ・ヤンツィ(オーストラリア)3(16、8、10)0 バトラ(インド)
高承睿(チャイニーズタイペイ)3(9、−8、7、8)1ヨルジッチ(スロベニア)
<第2セッション>
スッチ(ルーマニア)vs. ハン・イン(ドイツ)
張本美和(日本)vs. 申裕斌(韓国)
宇田幸矢(日本)vs. ルーツ(デンマーク)
F.ルブラン(フランス)張禹珍(韓国)
大藤沙月(日本)vs. チ・ミンヒョン(オーストラリア)
ドゥダ(ドイツ)リンド(デンマーク)
孫穎莎(中国)朱芊曦(韓国)
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