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WTT横浜

WTT横浜、張本美和は申裕斌との激闘を制す。宇田敗れるも、大藤は完勝

張本美和(木下グループ)は、五輪ベスト4の申裕斌(韓国)に競り勝った。最終ゲームの出足でリードを奪えたことが大きかった。

男子の宇田幸矢(協和キリン)は試合前半に主導権を握ったが、4ゲーム目以降はグルーツ(デンマーク)のカウンターを浴び、流れを引き寄せることができなかった。

大藤沙月(ミキハウス)は、フォア裏ソフト・バック粒高という変則スタイルのチ・ミンヒョン(オーストラリア)に対応し、ストレートで勝利を収めた。

張本美和のコメント 
「今日の自分の状態で勝ててホッとしています。正直、ベストの状態ではありませんでした。第2ゲームを取れなかったのは、集中力を保てなかったからで、そこは反省点です。

この1年間、不安定だった技術の精度が上がってきたと感じます。次の早田さんにはまだ勝てていないですが、しっかりと準備して、チャレンジャーとして挑みたいです。

ブラジルから帰国したのは一昨日の午前で、そこまで疲れは感じていません。ただ、台の感覚は違いました。1本目のサーブがネットにかかって、『すごく止まるな』と感じました。チャンスボールのミスも反省点です」

 

申裕斌に競り勝ち、次は早田と対戦する張本美和

宇田幸矢のコメント 
「前半はすごく良かったんですが、後半、相手がサーブを工夫してきたときに、自分がどの技術を選択するか、その判断がうまくできませんでした。相手に読まれている展開になってしまいました。最後はボールが相手のバックに集まりすぎてしまったのも良くなかったです。」

試合中盤から流れをつかめなくなった宇田

 

大藤沙月のコメント 
「地元開催で、楽しくプレーすることができました。最近はプレーが小さくなっていたので、今回は勝ち負けにこだわらず、思い切って楽しくやろうと決めて臨み、それができたと思います。

オリンピックは3年後なので、焦らずに実力をつけて頑張っていきたいです。

ブラジルからの帰国後は時差ボケを心配していましたが、よく眠れています。チャンピオンズは最初から1台進行で、強い選手だけが集まっているので、やっていてとても楽しいです」

大藤は危なげなく勝利。次戦はリリー・チャン

男女1回戦(ROUND32

スッチ(ルーマニア)35、7、9、6)1 ハン・イン(ドイツ)

張本美和(日本)33−13、7、5、6)2申裕斌(韓国)

グルーツ(デンマーク)36、6、7、8、7)2宇田幸矢(日本) 

F.ルブラン(フランス)3−11108−892 張禹珍(韓国)

大藤沙月(日本)38680 チ・ミンヒョン(オーストラリア)

リンド(デンマーク) 2、−5、−9、9、4 ドゥダ(ドイツ)

孫穎莎(中国)3(8、3、10)0 朱芊曦(韓国)

張禹珍(韓国)との激闘を制したF.ルブラン(フランス)

 

オリンピックメダリストの意地、F.ルブラン、勝利の咆哮

 

 

●『WTTチャンピオンズ横浜2025』大会情報サイト(卓球王国ウェブサイト内)

 

●WTTチャンピオンズ横浜2025 公式サイト(WTTサイト内/英語)

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