卓球は他のスポーツに比べ、ラバーやラケットなどの用具の種類が非常に多いスポーツです。使用する用具、そして試合で主に使う技術によって、選手たちはいくつかのプレースタイルに分類されます。 卓球ではこのプレースタイルのことを「戦型(せんけい・せんがた)」と呼んでいます。どのような戦型があるのか、実際に見ていきましょう。
シェークハンドラケットの両面に回転のかかる裏ソフトラバーを貼り、フォアハンド・バックハンドともに強い上回転をかけた「ドライブ」で攻撃。男女とも現在の世界チャンピオン、五輪金メダリストはこのシェークドライブ型です。
ペンホルダーラケットの片面、もしくは両面にラバーを貼り、フォアハンド「ドライブ」を中心に攻めるスタイル。日本ではおなじみの角張った日本式ペンホルダーを使う選手と、シェークラケットのような形の中国式ペンホルダーを使う選手がいます。
シェークハンドラケットの片面に裏ソフトラバー、片面に変化の出る表ソフトラバーや粒高ラバーを貼り、タイミングの早さと変化で攻めるスタイル。
ペンホルダーラケットのフォア面に表ソフトを貼るスタイルです。スピードのある「スマッシュ」でガンガン攻める攻撃的なスタイルの選手に加え、ナックル(無回転)の「ブロック」をうまく使う守備的なタイプの選手もいます。
卓球台から距離を取り、ラケットを上から下へ振り下ろす「カット」打法で、相手の攻撃を何本でも返球する。守備的な戦型ですが、積極的に攻撃を混ぜる選手も増えています。ラケットはシェークハンドラケットを使用。
ペンホルダーラケットの片面、あるいはシェークハンドラケットのバック面に粒高ラバーを貼り、粒高の変化でチャンスを作り、強打を決めます。ラケットをクルクル反転させて、相手のミスを誘うタイプもいます。
戦型はここで挙げたようなものに分類されますが、実際には同じ戦型でも、全く同じプレーをする選手はいません。選手の体格や使っている用具、さらに性格によって、選手それぞれの個性が出てきます。
卓球のスイングに正解はありません。最初のうちは周りにいる上手な選手などを参考にしたり、真似したりしながら、プレーに出てくる個性を大切にして、自分だけの戦型を作っていきましょう。
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