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日本に金メダルを持ち帰った!「まるで夢のようです。表彰台で『君が代』が流れた時には鳥肌が立ちました」(篠塚)

世界選手権を戦い終えた日本選手団は昨日の夜、カタールのドーハから無事に帰国した。メダリストたち7人は揃って、空港近くのホテルで記者会見を行った。

以下は選手たちのコメント。

男子ダブルスで金メダルを獲得した戸上隼輔/篠塚大登

●戸上隼輔(井村屋グループ)
「素直にうれしいですね。まだ優勝した感覚がない気持ちと、うれしさが入り交じっています。決勝の前に、優勝すれば64年ぶりで歴史的な勝利になるのはわかっていて、それで少し硬くなってしまった。篠塚は大舞台で初めての決勝だったけど、臆することなく、メンタルオバケでした(笑)。パリ五輪が終わって、お互い個々の技術や戦術を違う環境で高められたことで良いコンビネーションになっていた。お互い苦しい経験をしてきたので、どんなに苦しい状況でも戦い抜けたんだと思います」

●篠塚大登(愛知工業大)
「世界選手権に行く前にメダルを獲ると宣言していましたが、まさか金メダルを獲れるとは思ってなくて、まるで夢のようです。表彰台で『君が代』が流れた時には鳥肌が立ちました。次はシングルスの表彰台にも上がりたい。戸上さんはいつもチャンスが来れば必ず決めてくれる安心感がある。いつも助けられました。パリの前から攻めるプレーを課題にしてずっとやってきて、パリでは一度失敗すると弱気になることがあったけど、今回は1回ミスしてもやり続けることができました」

 

混合ダブルス銀メダルの吉村真晴/大藤沙月

●吉村真晴(SCOグループ)
「大藤さんと組んでメダルを獲れて、本当に幸せで、楽しく世界選手権を戦えました。大藤さんは非の打ち所がない素晴らしい技術と、人間的にも馴染みやすく、楽しいダブルスでした。彼女はサービスも素晴らしく、対応能力、男子に打ち負けない両ハンドを持っています。今回の銀メダルはうれしい反面、(金メダルを獲れなかった)悔しさもあります。戸上と篠塚が金メダルを獲ったこともとてもうれしい反面、選手としての悔しさもあります。お互いが切磋琢磨しながら次のオリンピックに向かっていきたい」

●大藤沙月(ミキハウス)
「うれしい気持ちです。今回吉村さんと組んで、吉村さんは勝負どころでの強さと誰も取れないようなボールを打っていたので気持ち良くやれました。大舞台でメダルを獲ったことで、オリンピックに出たいという気持ちがもっと強くなりました」

 

女子シングルス銅メダルの伊藤美誠

●伊藤美誠(スターツ)
「10回目の世界選手権で初めてシングルスのメダルを獲得でき、とてもうれしくて、とても幸せな瞬間でした。今回、中国選手を倒してメダルを獲得できたこと、大舞台で勝利したことは夢のようでした。試合に夢中だったので、勝つことよりも目の前の1本1本に集中したことが勝ちにつながった。満足できる大会でした。(東京)オリンピックで金・銀・銅を獲りましたが、今回は中国選手が5人出てくる世界選手権でメダル獲得を成し遂げることができました。これからはシングルス同様に、女子ダブルスに挑戦してみたい」

 

女子ダブルス銅メダルの張本美和/木原美悠

●張本美和(木下グループ)
「目標とした金メダルではなかったけど、木原さんと組んだダブルスでのメダルはとてもうれしいです。ダブルスのペアとして木原さんはコミュニケーションを取ってくれるところが良くて、プレーでは自分が得意でない部分を木原さんは持っている。後ろから見ていてもすごいなと思っていました。3位ではなくて、やはり1位のところに行きたい。そして、シングルスでもメダルを獲りたいという気持ちがより強くなりました」

●木原美悠(個人)
「2個目のメダルはとてもうれしいけど、まだ実感が沸かないです。張本さんは相手にプレッシャーを与える両ハンドのパワーがあって、自分がチャンスを作って張本さんが決める戦い方をしました。前回は長﨑さんと組んで銅メダルを獲ったので今回はそれ以上の色のメダルを獲りたかったのですが、同じ銅メダルだったので悔しい気持ちもあります。次は違う色のメダルを獲りたいです」

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