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100周年の世界卓球は再びロンドンへ。2026年大会の開催地が決定

8月22〜24日、タイ・バンコクで行われたITTF(国際卓球連盟)サミットの年次総会において、2026年の世界卓球選手権(団体戦)の開催地がイギリス・ロンドンに決定した。

2026年大会の開催地は、最終的にイギリス・ロンドンとタイ・バンコクによる決選投票となり、ロンドンが開催地に選出された。卓球の発祥の地であるイギリスだが、世界卓球選手権が開催されるのは1997年マンチェスター大会以来、実に29年ぶり。男子ダブルスで松下浩二/渋谷浩ペアが銅メダルを獲得し、日本に14年ぶりのメダルをもたらした大会だ。

そしてロンドンは、1926年に開催された第1回世界卓球選手権の開催地でもある。もともとヨーロッパ選手権として開催されながら、当時イギリス領であったインドの選手たちがインド代表としての出場を希望し、大会の閉幕直前に世界選手権へと名称が変更された経緯を持つ。

世界卓球は100年の時を経て、再びロンドンへと戻ってくる。ロンドンのサディク・カーン市長は「ロンドンが2026年世界卓球団体戦の開催地となることを誇りに思います。100周年記念となる大会が、その始まりの地である私たちの偉大な都市に戻ってきます。ロンドンは草の根からエリートレベルに至るまで、世界のスポーツの中心地であり、思い出に残るショーが開催されることを楽しみにしています」とコメントを発表している。

また、今回は決選投票で惜しくも敗れたものの、初の世界卓球開催を目指すタイ卓球協会の熱意は素晴らしい。意欲的なスタッフがタイ全土で卓球の普及と強化に取り組んでおり、2022年アジアカップや2023年WTTスターコンテンダー バンコクなど国際大会の招致にも積極的。世界卓球開催も決して「夢物語」ではない。

世界卓球は2024年大会(団体戦)は韓国・釜山、2025年大会(個人戦)はカタール・ドーハで開催予定だ。また、今回のITTFサミットでは、ITTF世界ユース選手権の開催地として、2025年にルーマニア、2026年にバーレーンでの開催が決定している。

 

タイ・バンコクで行われたITTFサミット。日本から前原正浩・ITTF副会長(左端)も参加(写真提供:ITTF)

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