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【アジア競技大会】孫穎莎/王曼昱を破った張本美和/木原美悠、大逆転勝利の早田ひながメダル確定!

上写真:女子ダブルスでメダル確定の張本美和(左)/木原美悠(写真提供:WTT)

9月30日、中国・杭州で行われている第19回アジア競技大会・卓球競技は大会第9日目を迎え、各種目でメダル決定戦が進行。女子シングルスで早田ひな、女子ダブルスで張本美和/木原美悠が準決勝に進出し、メダルが確定!

大会9日目の最大のサプライズとなったのが、女子ダブルスで2019・2021年世界選手権2連覇の孫穎莎/王曼昱(中国)から大金星を挙げた、張本美和/木原美悠の活躍だ。

連日超満員の会場は、孫穎莎/王曼昱の応援一色。しかし、張本/木原は安定したバック連打、張本の両ハンドでのストレート攻撃が冴え、1ゲーム目を先取。2ゲーム目は落としたものの、3ゲーム目も要所で木原が広角に攻め、張本がストレートを打ち抜く好プレーでゲームカウント2−1と勝利に王手をかける。

抜群のコンビネーションを見せた張本美和/木原美悠(写真は23年WTTコンテンダー・チュニス/写真提供:WTT)

4ゲーム目は6−3のリードから中国ペアに5点連取を許すも、8−8、9−9と大接戦。中国ベンチの馬琳監督も立ち上がって声援を送る中、10−9のマッチポイントで張本のバックハンドが中国ペアのバックサイドをえぐり、孫穎莎のミスを誘ってゲームセット。張本と木原は歓喜の抱擁で喜びを分かち合った。準決勝では23年世界選手権準優勝の田志希/申裕斌(韓国)と対戦する。

女子ダブルスに出場のもうひとペア、平野/長﨑は2回戦で世界チャンピオンの陳夢/王芸迪(中国)と当たる厳しい組み合わせ。1回戦から接戦となるも、0−3で敗れてベスト16で大会を終えた。なお、その陳夢/王芸迪も準々決勝でインドのA.ムケルジ/S.ムケルジに敗れており、中国はこの種目でメダルゼロに終わっている。

〈女子ダブルス〉●準々決勝
張本美和/木原美悠 9、−5、7、9 孫穎莎/王曼昱(中国)
●2回戦
張本美和/木原美悠 3、5、8 アクラ/チタレ(インド)
平野美宇/長﨑美柚 −8、−3、−7 陳夢/王芸迪(中国)
●1回戦
張本美和/木原美悠 4、5、8 バトバヤル/ウブグンブルゲド(モンゴル)
平野美宇/長﨑美柚 3、5、6 ウォン・シンルー/ジョウ・ジンイ(シンガポール)

 

女子シングルスでメダルが確定した早田は、準々決勝でチャイニーズタイペイのエース、鄭怡静と激突。高い身体能力を誇り、両ハンドから打球点の高い強打を連発する鄭怡静に2ゲームを先取される苦しい展開だった。しかし、確実に進化を続けるバックハンドの攻守を軸に、粘り強くラリー戦を制して3ゲームを連取し、勝利に王手をかける。

正確にコースを打ち分けるバックドライブの連打が光った早田(写真は23年世界選手権)

6ゲーム目は3−9と大きくリードを許し、「ゲームオールで決着か」と思われたが、ここから「早田劇場」の幕が開けた。クロスとストレートに打ち分けるバックドライブ連打に、果敢なフォアのカウンターを織り交ぜ、驚異的な集中力で8点連取。最後は鄭怡静のバックサイドへ、フォアのパワードライブを3連発し、笑顔の準決勝進出だ。明日の準決勝では、5月の世界選手権個人戦で激闘を演じた王芸迪と相まみえる。

平野美宇は3回戦で、同じ右シェークドライブ型のピョン・ソンギョンに競り合いながらも2−4で敗れ、ベスト16で女子シングルスの戦いを終えた。

〈女子シングルス〉●準々決勝
早田ひな −7、−8、6、9、10、9 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
※日本勢以外の試合結果
孫穎莎(中国) 5、6、3、−9、10 ピョン・ソンギョン(朝鮮民主主義人民共和国)
申裕斌(韓国) −6、9、7、7、3 陳思羽(チャイニーズタイペイ)
王芸迪(中国) 8、−10、6、4、−12、5 バトラ(インド)
●3回戦
早田ひな 4、2、8、8 ジョウ・ジンイ(シンガポール)
平野美宇 −7、7、−10、4、−5、−8 ピョン・ソンギョン(朝鮮民主主義人民共和国)
●2回戦
早田ひな 1、4、6、3 サファエイ(イラン)
平野美宇 7、1、4、5 スワル(ネパール)

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