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世界卓球団体戦・釜山大会のドロー決定。日本男子はチャイニーズタイペイと同組

本日1月16日、2月16〜25日に韓国・釜山で行われる世界卓球団体戦・釜山大会のドロー(組み合わせ抽選)が行われ、第1ステージの組み合わせが決定した。

第1ステージは男女各40チームが5チームずつ、8つのグループに分かれて総当たりの試合を行い、各グループの3位まで第2ステージ(決勝トーナメント)に進出する。まず男子の第1ステージの組み合わせは下記のとおり。

〈男子〉
[グループ1]中国・クロアチア・ベルギー・ハンガリー・キューバ
[グループ2]ドイツ・イングランド・アメリカ・カザフスタン・サウジアラビア
[グループ3]韓国・インド・ポーランド・チリ・ニュージーランド
[グループ4]フランス・オーストラリア・デンマーク・オーストリア・アルジェリア
[グループ5]日本・チャイニーズタイペイ・ナイジェリア・チェコ・マダガスカル
[グループ6]スウェーデン・香港・スロバキア・プエルトリコ・セルビア
[グループ7]ブラジル・スロベニア・シンガポール・カナダ・マレーシア
[グループ8]ポルトガル・エジプト・ルーマニア・イラン・タイ

男子チームのドローを行う玄静和(93年世界女王/※写真はストリーミング中継より)

グループ5の日本(世界チームランキング5位)にとって、ドローでの最大の焦点はチームランキング9〜12位のどのチームが同グループに入ってくるか、ということだった。結果的に、最初にドローが行われた世界チームランキング9位のチャイニーズタイペイが入ってきた。

世界ランキング7位の林昀儒を擁するチャイニーズタイペイは、9〜12位の他のチーム、エジプト・香港・スロベニアと比較しても最も厳しい相手。3番目に入ってきたナイジェリアにも世界ランキング14位のスーパーエース・アルナがいる。

チャイニーズタイペイのエース林昀儒は、長短の読みにくいサービスからの速攻が武器。チキータも鋭い

世界卓球釜山大会はパリ五輪団体戦の予選を兼ねており、釜山大会でベスト8以上のチームにパリ五輪団体戦の出場権およびシングルスの出場枠「2」が与えられる。確実にベスト8に入りたい日本男子にとっては試練のドローだが、過去の世界卓球の歴史を振り返ってみても、厳しいドローほど底力を発揮するのが日本の強さ。強敵揃いの第1ステージを1位通過し、勢いに乗って第2ステージに臨みたい。
次に女子のドローは下記のとおり。

〈女子〉
[グループ1]中国・ハンガリー・インド・スペイン・ウズベキスタン
[グループ2]日本・ブラジル・ルクセンブルク・南アフリカ・イラン
[グループ3]ドイツ・スロバキア・ポーランド・ナイジェリア・メキシコ
[グループ4]チャイニーズタイペイ・アメリカ・タイ・チリ・アルジェリア
[グループ5]韓国・プエルトリコ・イタリア・マレーシア・キューバ
[グループ6]香港・ポルトガル・オーストリア・オーストラリア・カザフスタン
[グループ7]ルーマニア・シンガポール・スウェーデン・カナダ・セルビア
[グループ8]フランス・エジプト・チェコ・ウクライナ・クロアチア

男子とは対照的に、世界チームランキング2位を堅持する日本女子は、同組に比較的戦いやすいチームが集まった。日本でも武者修行を行ってきたブラジルのB.タカハシ、大会最年長の60歳で出場するルクセンブルクの倪夏蓮らと日本選手の対戦は見逃せないが、チーム力では確実に日本が上回るだろう。

60歳の「女傑」倪夏蓮、日本女子にとっては決して油断のできない相手

グループ2を1位通過すれば、日本は第2ステージのドローでも中国と反対側のブロックになり、決勝まで中国とは当たらない。過去4大会連続で決勝で中国と対戦し、中国を苦しめるも、中国越えは果たせていない日本女子。今大会で5大会連続の「日中決戦」が実現すれば、オーダーも含めて必見の一戦だ。

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