卓球王国 2024年12月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

世界卓球釜山大会の代表選手が練習を公開。五輪代表選考レースからのリスタート、各選手とも明るい表情

2月8日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで代表合宿を行っている『2024年世界卓球釜山大会(団体戦)』の日本代表選手が練習を公開。朝10時からおよそ1時間ほどの練習だったが、各選手ともリラックスした表情で練習に励んでいた。

5日から合宿を行っている日本男子、選手たちの表情は明るい。写真左端は戸上隼輔、中央は初の世界団体代表となる松島輝空

パリオリンピック代表選考ポイントの対象大会のラストとなる2024年全日本選手権が閉幕し、五輪代表選考レースは終了したが、今回の釜山大会はパリオリンピック団体戦の出場権がかかる重要な大会だ。まず男女団体ともベスト8以上のチームに出場権が与えられる。

公開練習後の囲み取材では、女子の平野美宇が「パリオリンピックの出場権がかかっているし、この釜山大会に本気で挑むことでパリでの課題も見えてくる。パリオリンピックを戦う気持ちで釜山でも戦いたい」とコメントした。

平野美宇は張本美和とハイレベルな練習を行っていた

先日の全日本選手権で6年ぶりに王座に返り咲いた張本智和は、前回の成都大会の準決勝で中国から2点を奪取。「今回は久しぶりに全日本で優勝して世界団体に出られるので、堂々と2点使いで戦っていきたい。前回は中国から2点取れたけど、予選リーグで1敗したのは忘れていない。今大会は中国以外には全部勝つつもりで、その上で中国戦でも結果を残したい」(張本)

全日本王者として釜山大会に挑む張本智和。成都大会を上回る活躍に期待

ちなみに釜山大会に出場する男女10名はいずれも2000年以降に生まれた選手で、これは世界卓球では史上初。女子は早田ひな、平野美宇、伊藤美誠という「黄金世代」の選手たちが23歳で最年長となり、早田は「小さい頃から見ていた世界卓球の大舞台で、いつの間にか最年長になってしまったなと思います。チームを引っ張り、勢いをつけていけるように頑張りたい」と語った。釜山大会の日本代表メンバーの顔ぶれは下記のとおり。

 

〈男子選手〉 
張本智和(智和企画)   WR9 2003.6.27 20歳
戸上隼輔(明治大)    WR23 2001.8.24 22歳
篠塚大登(愛知工業大学) WR77 2003.12.23 20歳
田中佑汰(個人)     WR69 2000.11.18 23歳
松島輝空(木下グループ) WR33 2007.4.29 16歳

〈女子選手〉
早田ひな(日本生命)   WR5 2000.7.7 23歳
平野美宇(木下グループ) WR18 2000.4.14 23歳
伊藤美誠(スターツ)   WR10 2000.10.21 23歳
張本美和(木下グループ) WR16 2008.6.16 15歳 
木原美悠(木下グループ) WR25 2004.8.3 19歳

※WR=世界ランキング(2024年2月6日発表)/生年月日/年齢

 

予選グループで対戦するルクセンブルクの倪夏蓮を想定し、対粒高の対策練習を行っていた早田(奥)。相手をするのは出澤杏佳(専修大)と石田大輔コーチ

公開練習後の囲み会見に応じる張本美和。五輪イヤーということもあり、メディアの注目度は高い

関連する記事