3月29・30日にかけて、富山県・富山県総合体育センターにて開催された中学選抜が終了。男子は中間東(福岡)が第20回新潟大会以来となる、5年ぶり2度目の頂点に輝いた。
●準々決勝
愛工大名電中 3-0 足立学園中
城南中 3-0 益田中
中間東中 3-0 浜松修学舎中
明徳義塾中 3-0 志佐中
●準決勝
愛工大名電中 3-2 城南中
中間東中 3-1 明徳義塾中
●決勝
〈中間東中 3-0 愛工大名電中〉
○吉田侑生 -5、-7、5、0、3 立川凜
○今瑠希也 8、-10、-7、10、9 浅里巧真
○井置陽翔/吉田悠翔 7、6、11 中野純大/原田海侍
男子王者の中間東は、準決勝で昨年準優勝の明徳義塾(高知)を3-1で撃破し、決勝ではV10の偉業に挑む愛工大名電(愛知)と対戦。中間東は、1番の吉田が立川に0-2の劣勢から3ゲーム連取で大逆転勝利。チームに勢いをもたらす先制点を挙げると、続く2番の今も浅里との壮絶なラリー戦を制し、チームは2-0とリードした。
3ゲーム目から覚醒した吉田。チームに勢いをもたらした
大声援に応え、接戦をものにした今
続く3番の井置/吉田も、名電の1年生ペア・中野/原田に対し、3ゲーム目こそ競り合ったものの、我慢のプレーを貫き、チームの優勝を決める決勝点を挙げた。全中の団体戦ではベスト16にとどまった中間東は、その悔しさを胸に練習に励み、今大会では決勝で常勝軍団・メイデンを退けて頂点を奪還。「練習は不可能を可能にする」という中間東の垂れ幕にある言葉を体現した、見事な優勝だった。
中間東、優勝の瞬間。その勢いが止まることはなかった
夏から男子監督に就任した原田卓哉監督は、「昨年の全中ではベスト16で負けてしまってそこから『選抜優勝』という目標にすぐに切り替えた。6カ月間コツコツやってきたことが花開いた。選手が本当によく頑張ってくれた」と選手を称えた。なお、今年の全中は福岡県北九州市で開催されるが、中間東は地元での全中優勝を目指す。
優勝の中間東
準優勝の愛工大名電は、準決勝で全日本ホープス・カデット王者の平塚を擁する城南(石川)と対戦し、5番までもつれる大接戦を繰り広げた。ラストは浅里が城南の成長株であるペンドラの伊藤を振り切り、5大会連続の決勝進出を果たした。準決勝が長引いたことで決勝への準備時間が他校よりも短かったのは不運としか言いようがないが、今回の敗戦を糧に、夏の大会でさらなる成長を見せることだろう。
準決勝のラストで勝利した浅里(写真奥)
そして、3位は明徳義塾と城南。明徳義塾は男女での優勝を狙ったが、準決勝で中間東に1-3で敗戦。前半で栁本が1点を奪ったが、後半続かず。城南は、メンバーそれぞれが実力以上の力を発揮し、メイデンをあと一歩まで追い詰める奮闘を見せた。
3位の明徳義塾
3位の城南
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